「札幌ビエンナーレ」。タイトルにこう書くと、あたかも国際現代アート展が札幌で行われるのかと嬉しい驚きを与えてしまいそうだが、もちろん札幌でアートビエンナーレが開催される訳ではない。でも、そんな日がもうすぐやってくるのかもしれないと感じさせる手応えがあるのは確か。 札幌市立大学のメディア芸術論のクラスで、胸に期待がパンパンに膨みそうな札幌でのアートビエンナーレの可能性に着目した授業が行われた。大学とその学生達によって、架空だけど期待溢れる「札幌ビエンナーレ」への第一歩のドアが開いたので、ちょっと覗いてみることにした。 札幌市立大学では、メディアデザインコースのひとつとして、札幌での国際コンテンポラリーアートビエンナーレ「札幌ビエンナーレ」の発展について検証していく「メディア芸術論」のクラスがドイツ人アーティストのニーナ・フィッシャーとマロアン・エルサニを教師陣に迎え昨年から今年の1月末まで行