交流サイト(SNS)などでプロ野球選手やその家族への誹謗中傷が深刻化しており、選手会は昨年9月に顧問弁護士による対策チームを立ち上げた。「悪質な言動を断固として許容するつもりはない」として、被害を受けた選手には裁判所への発信者情報の開示請求を促している。 これまでに複数の発信者を特定し、示談交渉した。示談金は30万~40万円から悪質なケースでは100万円近くになる可能性もあるという。今月15日には、新たに複数件について開示請求を行ったと発表した。 DeNAの関根大気外野手は「死んでほしい」などと書き込まれ、これを公表した。「心をやられてしまった後輩も見てきた。どんな言葉が来ているか伝わっていないところもあると思う」と説明した。対策に当たる杉山翔一弁護士は選手に積極的に開示請求を勧め「(相手の)名前を明かし、駄目なものは駄目と分かってもらう」と語る。