トップ > 社説・コラム > 社説一覧 > 記事 【社説】 リーダー不在の不幸 週のはじめに考える 2009年4月12日 日本が劣化しつつあります。最近、そんな指摘をよく聞きます。リーダーが不在だからではありませんか。総選挙を前に、指導者像について考えます。 この春の各企業の入社式では経営トップから新入社員にさまざまなメッセージが伝えられました。 「この時期だからこそ飛躍の時に備えた種まきを」(ブラザー工業・小池利和社長) 「技術は決してだませない。手を抜くと、必ずほころびが出る」(三菱重工・大宮英明社長) 「一人でできることには限界がある。『自問自答』ではなく『自問他答』を」(富士通・野副州旦社長) 尺度なき競争社会の果て 「現在の非常事態がしばらく続くことを覚悟しなければ」と説くトヨタ自動車の渡辺捷昭社長はこう語ります。「トヨタのモノづくりの原点に戻り、低価格で良質