有識者でつくる「新しい日本をつくる国民会議」(21世紀臨調)が、衆院選に向け麻生太郎首相(自民党総裁)と鳩山由紀夫民主党代表の党首討論を企画したものの、自民党が難色を示していることが4日分かった。同党は「地上波によるノーカット中継(録画含む)」を開催の条件に突き付けており、要求が受け入れられない場合は応じない構えだ。 21世紀臨調は今月12日の党首討論開催を自民、民主両党に提案した。自民党がノーカット放送を求めるのは、衆院選での政権交代が現実味を帯びる中、「場面を好き勝手につまみ食いされたらたまらない」(党幹部)と、テレビ局側の対応への警戒感を強めているためだ。 一方、鳩山氏は4日の記者会見で「何の条件も付けるつもりはない。なぜ条件を付けるのか若干疑念を感じる」と述べ、無条件で応じるよう自民党に求めた。 【関連ニュース】 ・ 〔特集〕第45回衆議院議員選挙 ・ 【総選挙特集】立