東京都議選で第1党になった民主党と、過半数を維持できなかった自民・公明両党が都議会の主導権をめぐり、駆け引きを続けている。10日午後1時には都議選後初の臨時議会が予定されているが、事前協議で両者の溝は埋まらず、民主幹部が「最悪の場合は議会が流れる」と語るなど空転の可能性が出てきた。 臨時議会では、正副議長のほか、10委員会のメンバーを決める。これに加え、民主は、新銀行東京の再建、築地市場移転という都の方針を再検討するための特別委員会新設も提案する方針だ。 民主にとっては、「新銀行東京からの早期撤退」「築地市場の強引な移転に反対」という都議選公約を実現するための特別委だが、石原都政与党の自民・公明は、過去の否定につながりかねないだけに反発。「まず常任委員会で議論すべきだ」と主張する。 さらに、これまで大人数会派に優先配分してきた9常任委員会の議席配分方法で、民主は共闘する「生活者ネット