ブックマーク / sessai.cocolog-nifty.com (9)

  • 「日米基軸」は枕詞か。 - 雪斎の随想録

    ■ 政権発足前から、これだけ不安を与えるというのも、尋常であるまい。 □ 民主幹事長が駐日米大使と会談、同盟の深化で認識共有 2009年 09月 11日 17:45 JST [東京 11日 ロイター] 民主党の岡田克也幹事長は11日午後、党部で会見し、同日のルース駐日米大使との会談において日米同盟の継続、深化について認識を共有した、と語った。 会談は午後、党部で30分程度行われた。9月下旬には鳩山由紀夫代表が新首相として訪米し、オバマ米大統領と首脳会談を行う方向で調整中だが、岡田幹事長はルース大使に対して「地球温暖化、核問題で協力し、世界をリードしていく会談になればいい」と切り出し、そうした認識が共有されたという。 日米同盟については「(日米同盟関係が)持続可能で深まるために、何をすべきかとの視点で、問題の解決に当たらなければならないとの認識が共有できた」ことも明らかにした。 日米同盟

    「日米基軸」は枕詞か。 - 雪斎の随想録
  • 「負けっぷりのよい」負け - 雪斎の随想録

    ■ 解散、総選挙の日程が決まったようである。 東京都議会議員選挙の結果は、民主党の「一人勝ち」である。無党派層ともかく、自民党支持層も、大挙して民主党に回ったようである。特に注目すべきこととして、議席一の選挙区では、民主党系が7戦6勝である。 故に、このままの趨勢でいけば、「郵政選挙」の逆の結果が次の衆議院選挙で出ても不思議ではあるまい。東京都25選挙区の大勢を民主党が押さえるという展開である。全国レベルでいえば、都市部は、あらかた民主党の手に落ちる。2000年選挙の再現である。 雪斎は、いっそのこと、自民党150、民主党250くらいの結果で、自民党は負けてもいいのではないかと思っている。吉田茂は、敗戦直後、「負けっぷりをよくしなければならない」と語った。麻生太郎総理ならば、祖父の遺訓よろしく、「負けっぷりのよい」負けを演出してくれそうである。「負けっぷりのよい」負けの後ならば、新生への芽

    「負けっぷりのよい」負け - 雪斎の随想録
    rev-9
    rev-9 2009/07/14
  • 陰謀論という「脳内麻薬」 - 雪斎の随想録

    ■ 「陰謀論」は、人間の「意図」と「結果」が必ず一致するという思考の産物である。 「陰謀論」は、人間の世界の複雑さを観察することに耐えられない人々こそが、走りやすい代物だといえよう。「複雑な」世界の様相を読む際に単純な「解」を見つけ出して、「俺だけが、『解』を知っている」と思うことは、人々に倒錯した優越感を与えるものである。「陰謀論」が後から後から出てくる背景には、そうした「脳内麻薬」の需要に「陰謀論」が応えているからであろう。 特に、古今東西、世の中に「苦境」の空気が流れれば、それを「誰か」のせいにしたくなる人々が出てくる。第一次世界大戦後のドイツでは、その「誰か」とはユダヤ人であり、その空気がナチスの擡頭をもたらした。ナチスの擡頭と第二次世界大戦は、古くからの反ユダヤ感情に「ユダヤの連中なら、やりかねん」」といった類の「陰謀論が招いた災厄であった。 「小沢スキャンダル」は、たんなる古色

    陰謀論という「脳内麻薬」 - 雪斎の随想録
    rev-9
    rev-9 2009/03/08
    まさに、<q cite="http://transact.seesaa.net/article/115060396.html">目的論で説明し、ランダムな現象に必然的因果関係を求め</q>たがる実例なのか。
  • 安全保障を語る理由 - 雪斎の随想録

    政治学の世界では、諸々の政策において追求される価値は、「福祉価値」と「威信価値」の二つに大別される。「福祉価値」とは、衣住に絡む人間の生存の条件に関するものである。「威信価値」とは、正義、平和、威信、尊厳、イデオロギーといった抽象的な観念に関するものである。 たとえば、教育政策で「福祉価値」が強調されれば、「大人になってからいはぐれないようにするための知識や技術を完璧に身に付けましょう」という話になる。方や、「威信価値」が過剰に強調されれば、戦前日の「皇民教育」や現代中国での「反日教育」、あるいは北朝鮮における「将軍様、万歳」教育と同じ風情になる。保守層の「愛国心」教育と日教組の「教え子を戦場に送るな」教育が、いつもヒート・アップしながら交錯しているのは、どちらも教育政策における「威信価値」を重視しているからである。 安全保障政策の展開に際して、この「福祉価値」と「威信価値」のどちら

    安全保障を語る理由 - 雪斎の随想録
    rev-9
    rev-9 2008/12/29
    "武官は、「平時には『安定した社会』を維持し、有事に自分を助けてくれる人々」""「立国は私なり、公にあらざるなり」"……とっても同意。
  • 日本の「盾」としての「村山談話」 - 雪斎の随想録

    ■ 金曜日に田母神前空将の論稿を題材にして産経新聞「正論」欄に原稿を載せた。中身は、ここで書いた二つのエントリーを元にしたものである。 予定通り、産経新聞が運営している「iza ブログ」界隈では、不評である。四月末には、「さじをなげたく」なったものであるけれども、今は、「そういうものであろう…」という諦念が先に立っている。 ただし、産経新聞というメディアにおける「多様性」を世に示そうとするならば、雪斎のように、「正論左派」でやっていくことの意味は、決して小さくない。「正論」欄という論説欄に書き始めたのは、もう10年も前である。過去十年の間に書いた原稿は、既に120は超えるであろう。10年前に「異例の若さ」で迎えてもらい、その後、今に至るまで最若手の一人である。「よくも続いているな…」と思う。 「正論左派」を標榜する雪斎が倣いたいと思っているのは、「正論」欄の第一号執筆者である猪木正道京都大

    日本の「盾」としての「村山談話」 - 雪斎の随想録
    rev-9
    rev-9 2008/11/10
    "「正しいことは何時でも何処でも正しい」と考えている点では、彼らが嫌いな左翼活動家のものとは大差はない。"
  • 田母神論稿の「正しさ」と「愚かさ」 - 雪斎の随想録

    ■ 田母神航空幕僚長更迭の件について記してみる。 雪斎も、件の論稿を読んでみた。 率直にいえば、雪斎は、この論稿には高い評価を与えられない。「不可」に限りなく近い「可」というところである。「不可」にしなかったのは、「自分と意見を異にする論稿は、否定的に評価する」真似は、したくないからである。少なくとも、懸賞論文で「最優秀」を取るようなものではあるまい。選考した人々の見識は、どうなっているのであろうか。 というのも、これは、雑誌『正論』辺りに載ったならば、航空幕僚長が書いたということを除けば、他の論稿に埋没するような「没個性的な」中身であるからである。とある漫画家の漫画に影響されて、保守論壇の作品に触れ始めた若者が、そういうものを必死になって真似して自前の論稿を書けば、こういうものができるという風情であろう。要するに、この論稿を航空幕僚長が書く「必然性」が、まったく判らないのである。 たとえ

    田母神論稿の「正しさ」と「愚かさ」 - 雪斎の随想録
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    rev-9 2008/11/02
    "何故、歴史認識の開陳をやっているのかが、理解できない。こうした歴史認識の開陳は、政治(活動)家や思想家ならばやるかもしれないけれども、航空軍事組織のトップとしての職務とは、まったく関係のないことであ
  • テロ支援国家指定解除? - 雪斎の随想録

    ■ 『インターナショナル・ヘラルド・トリビューン』紙に掲載されたAP通信記事「政府筋、米国は北朝鮮をテロ・リストから外す模様」(U.S. dropping North Korea from terror list, officials say)には、次のような文面がある。 米国政府による北朝鮮のテロ支援国家指定解除を伝える記事である。 The removal from the U.S. list of state sponsors of terrorism, is only provisional, the officials said. North Korea would return to the list if it failed to comply with inspections of its nuclear facilities as part of the effort to

    テロ支援国家指定解除? - 雪斎の随想録
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    rev-9 2008/10/13
  • 佳きにつけ悪しきにつけ、我が祖国 - 雪斎の随想録

    ■ 「朝日新書」原稿の執筆作業が最終段階に入っている。「右」も「左」も頭に来る中身であろう。 ところで、懇意にしている編集者T氏から、次の記事を教えてもらった。 □ ニューヨーク・タイムズ、ネオコン論客をコラムニスト起用 【ワシントン=大塚隆一】30日付の米紙ニューヨーク・タイムズは、新保守主義(ネオコン)を代表する論客のウィリアム・クリストル氏をコラムニストに起用すると報じた。7日付の紙面から週1回、コラムを執筆するという。 クリストル氏はイラク戦争を一貫して支持し、リベラル色の強い同紙の論調と真っ向から対立。同紙が2年前、米政府による国際金融取引の極秘監視活動を暴いた際も、国益を損なうとして訴追を求めるなど、批判の急先鋒(せんぽう)だった。 クリストル氏の起用にリベラル派の一部は猛反発しているが、同紙のコラム欄担当編集者は「異論を聞きたがらない人は大きな間違いを犯す」と主張。一方、敵陣

    佳きにつけ悪しきにつけ、我が祖国 - 雪斎の随想録
    rev-9
    rev-9 2008/01/09
    http://bewaad.com/2008/01/09/388/ を見ると、背負ってるのが痒くなる歴史かも。
  • 「石油の一滴は血の一滴」 - 雪斎の随想録

    ■ この事件の意味を真剣に考える必要がある。 □ 日のタンカー、海賊がソマリア沖で乗っ取る 10月29日20時59分配信 読売新聞 【シンガポール=花田吉雄】国際海事局(IMB)海賊情報センター(クアラルンプール)によると、アフリカ東部ソマリア沖のアデン湾で日時間28日午前11時16分、パナマ船籍で日企業が所有するケミカルタンカー「ゴールデン・ノリ」(6253トン)から、「海賊に乗っ取られた」との救難信号が入った。 乗組員は韓国人、フィリピン人、ミャンマー人の計23人で、日人はいない。インド洋での海上阻止行動に参加しているパキスタン海軍の艦船が追跡したが、タンカーはソマリア領海に入ったといい、同センターは米海軍など周辺国に事件発生を連絡、協力を要請した。 ソマリア近海では近年、組織化された海賊による船員の誘拐や人質事件が多発している。IMBによると、今年1月から9月末までの間に、未

    「石油の一滴は血の一滴」 - 雪斎の随想録
    rev-9
    rev-9 2007/10/30
    "海賊に対して日本の自衛隊部隊が直接に対処できないのであれば、それに対処している他国の海軍部隊を支援するのは、日本としては当然の対応である。"
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