Webブラウザと閲覧サイトの間の通信を暗号化し、やり取りする情報の漏洩や改ざんを防ぐSSL(Secure Sockets Layer)。オンラインでの買い物やネットバンキングにおいて、Webブラウザ上でSSL通信を示す鍵マークを確認して安心するインターネットユーザーは多い。だが米Electronic Frotier Foundation (EFF)の技術アナリストPeter Eckersley氏は、デジタル署名付き証明書を用意する認証局の乱立がSSLの信用を危うくしていると指摘する。EFFは信頼性に欠ける認証局を認めた米Verizonに公開質問状を送付すると共に、SSLの信用・安全性を調査するSSL Observatoryプロジェクトを発足させた。 SSL証明書の重要な役割の1つとして、通信しているWebサイトの実在の証明が挙げられる。認証局と呼ばれる第三者機関が、サイトの運営者を確認して