【1月9日 時事通信社】香港政府は9日、「中国国歌への侮辱行為」に禁錮刑を科すことを盛り込んだ国歌法の草案を公表した。地元メディアによると、月内に立法会(議会)に提出され、7月の休会前にも成立する見通し。民主派の抵抗は必至だが、親中派が多数を占める立法会での可決は確実とみられる。 草案によると、中国国歌の替え歌など意図的な侮辱行為が禁じられ、違反者には最高で3年の禁錮刑と5万香港ドル(約70万円)の罰金を科す。小中学校での国歌教育実施も明記している。 国歌法は中国本土では2017年10月に施行され、同年の全国人民代表大会(全人代=国会)常務委員会で、香港への導入が決まっていた。香港では「一国二制度」の下、中国の法律は原則として施行されないが、香港側が立法手続きを行うことで、例外的に適用が可能になる。 香港では、反中感情からサッカーの国際試合で香港のサポーターが中国国歌にブーイングを浴びせる