イタリアのローマ市内に存在する独立国家バチカン市国。一般の人が入れるのはサンピエトロ大聖堂前の広場とバチカン美術館だけ。その先はスイスの衛兵が守っていることもあり、秘密のベールに包まれています。 実際に中に入ると、そこに住み働く人のためのスーパーマーケットや診療所もあり、ガソリンスタンドもあって、職住接近の暮らしがあるのですが。 中の様子がわからないと、人は憶測をたくましくするもの。さまざまな噂が広がり、都市伝説も生まれます。 ローマ法王庁をめぐる数々のスキャンダルは、さて事実なのか、噂話の類も多いのか。 そんなことを考えたのは、本誌日本版4月4日号の記事「バチカンに渦巻くマネロン疑惑」を読んだからです。「法王庁の奇妙な会計手法をめぐるマネーロンダリング(資金洗浄)疑惑」でローマ法王庁が「パニックに陥っている」というのです。 きっかけは、米大手銀行JPモルガン・チェースが、バチカンの国家財
![バチカンの何が問題なのか](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/0fa578dfc1592a3b7d3ffc643b5417ccbce5e624/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.newsweekjapan.jp%2Fcolumn%2Fassets_c%2F2009%2F04%2Fcolumn_bnr_top_ikegami-thumb-200xauto.jpg)