本に関するrieaiziのブックマーク (11)

  • むけるバナナと本と映画 - 手の中で膨らむ

    あけましておめでとうございます。 「マジカルバナナ」の連想ゲーム、20世紀に流行ったあれをうちでは未だにやるんですが、「バナナといったらチ・ン・コ」と言った息子に対抗するかのように「バナナと言ったらむ・け・る」と、少し前に還暦を迎えた私の母が言いまして、非常に幸先のいいスタートとなりました。 今年もどうぞ宜しくお願いいたします。 では年末年始に読んだ映画のまとめ 脳はなぜ「心」を作ったのか「私」の謎を解く受動意識仮説 (ちくま文庫) 作者: 前野隆司 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2010/11/12 メディア: 文庫 購入: 15人 クリック: 39回 この商品を含むブログ (7件) を見る 2014年に聞いて衝撃を受けた「受動意識仮説」についての。私たちは日常のあらゆる行動を意識によってコントロールしていると思っているけれど、その実、意識とは、行動が起きた後に視覚や聴覚

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    rieaizi 2015/01/05
  • 死ぬのはなんでもない。恐ろしいのは、生きていないということだ『レ・ミゼラブル』

    世界で一番短い手紙は、作品の売れ行きを心配した作家が送った「?」と、出版社の返事「!」だという。その作品が『レ・ミゼラブル』なのは、エスプリが効いてる。膨大な紙数を費やした大長編の評判が、ただの一文字で伝わってくるから。 ちくま文庫で全5巻、確かに長い。長いだけでなく、スタイルも手を変え品を替えてくる。随筆や論説、脚のような体裁や詩や歌にまで様々だ。淡々とした書き口だったのが、ときに抒情的に翻り、さらに叙事詩的になり、なんでもやりたいことやってやれという熱情に満ち満ちている。 この情熱が、伝染する。ヴィクトール・ユゴーの輻射熱が、ヒリヒリするほど伝わってきて、一種はずみのようなものをつけて、一気に、滑空するように読める。子どものころ『ああ無情』でストーリーは知っていたものの、これほど作家自身が饒舌な作品とは知らなかった。ジャン・ヴァルジャンとコゼットの軸で物語は貫かれているものの、その背

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    rieaizi 2014/11/22
  • 子どもと本の関わりや著名人の楽しいエピソードを聞きました - バンビのあくび

    昨日、子どもの屋さん「メリーゴーランド」の店主である増田喜昭さんの講演を聞きました。 こんな機会はあまりないので、ものすごく楽しみにしておりましたが、私の期待以上に楽しいお話ばかりであっという間に時間が過ぎ去っていきました。 せっかく色々なお話を聞かせて頂いたので、こちらに記録代わりに残したいと思います。 話のメインは『こどもとの関わり方』でした。 まず、子どもがを読む子になるかどうかは10歳くらいまでに決まるとおっしゃられていました。 この年齢ぐらいまでの子どもは、能で動く事が多く、大人では理解出来ないことでゲラゲラ笑ったりします。その感性があるうちたくさんのに触れること。また、たくさんの経験をすることが大事だということでした。 また、「厳しいようだけど、読み聞かせは「を読んでいる」ということにはならないと僕は思っている」とおっしゃられていました。自分の手で表紙を開き、扉をあ

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    rieaizi 2014/11/12
    谷川俊太郎、タモリ、埴輪、ミャエルエンデ
  • 手のひらサイズのきつねと出会う『まんまるきつね』を読みました - バンビのあくび

    『まんまるきつね』という児童書を読みました。 まんまるきつね (ポプラの木かげ) 作者: 川島えつこ,スドウピウ 出版社/メーカー: ポプラ社 発売日: 2006/09 メディア: 単行 この商品を含むブログ (4件) を見る 主人公であるまゆちゃんは少し内気な5年生の女の子。 両親は1ヶ月前に離婚し、まゆちゃんはお母さんと一緒に暮らしています。 シングルマザーとなったお母さんは保育士のお仕事を始めたので、帰宅しても家に誰もおらず、寂しさを感じるまゆちゃん。 そんなまゆちゃんのところにある日、手のひらサイズの小さなキツネがやってくるのです…。 キツネとまゆちゃんが交わるファンタジー。 子どもの頃そんな事もあったよなぁと振り返ってはきゅぅんとなったり、ほわんとした気持ちになったりしました。きつねがくしゃみをするとお花が咲くのも良いなぁと思いました。 スドウピウさんの優しいイラストもお話とと

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  • 『ミサキラヂオ』を読んで〜本と記憶が結びつくこと - バンビのあくび

    『ミサキラヂオ』を読みました。 ミサキラヂオ (想像力の文学) 作者: 瀬川深 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2009/03 メディア: 単行 購入: 2人 クリック: 28回 この商品を含むブログ (38件) を見る 半島の突端にあるこの港町には、ここ半世紀景気のいい話などなかった。だが、演劇人くずれの水産加工会社社長が、地元ラジオ局を作った時、何かが少し変わり始めた。土産物店主にして作家、観光市場販売員にしてDJ、実業家にして演歌作詞家、詩人の農業青年、天才音楽家の引きこもり女性、ヘビーリスナーの高校生ー番組に触れた人々は、季節が移り変わる中、自分の生き方をゆっくりと見出してゆく。自分勝手な法則で番組と混沌とを流し出す奇妙なラジオ局のおかげで…。港町にある小さなラジオ局を舞台に、ひそやかに生きる人々が交差する、太宰治賞作家の意欲作。 ミナトにあるコミュニティーFM局を軸に様

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    rieaizi 2014/10/27
  • まだたれにも言わない - バンビのあくび

    小学3年生の時、国語の授業で「詩を読もう」と言う単元があった。 そこに書かれていた「詩」は2つあって、1つは「夕日が背中を押してくる」でもう1つは「ひばりのす」という詩であった。 「夕日が背中を押してくる」は阪田寛夫さんの詩で、合唱曲にもなっており、テンポも良く、ユニークで、さらに「夕日」は身近なものだったので、みんなが楽しそうに読んでいた記憶がある。 「ひばりのす」は木下夕爾さんの詩で、ひばりのすを見つけた喜びと高揚感が伝わる素晴らしい作品だと思う。 ひばりのす みつけた まだたれも知らない あそこだ 水車小屋のわき しんりょうしょの赤い屋根のみえる あの麦畑だ 小さいたまごが 五つならんでる まだたれにも言わない この詩は「誰」を「たれ」と書いているのだが、この表現にハマってしまう子が何人かいて、真面目に読んでいるのにどこからかクスクスと笑い声が聞こえてくることが多く、それが私はイヤだ

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    rieaizi 2014/09/19
  • 『評価経済社会』というすごすぎる発想 - しっきーのブログ

    インターネットの登場は、農業革命、産業革命に次ぐ新たなパラダイムシフトだ!今僕たちは時代の変わり目に立っている!と声高に叫ぶ胡散臭い人はたくさんいるけれど、その中でも岡田斗司夫は頭一つ抜けている。『評価経済社会』とは彼が使っている言葉で、ネットの色んなところで言われてるから多分みんな名前くらいは聞いたことあるだろう。 YouTubeとかニコ動とかTwitterで一般人が人気者になることができて、そういう人達はファンからの施し物で生活していけるから、これからは評価経済社会なんだよ。という程度の話に捉えられがちだけど、をちゃんと読んでみたら、わりとしっかりした土台を持っていることがわかった。 評価経済社会 ぼくらは世界の変わり目に立ち会っている 作者: 岡田斗司夫出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2011/02/25メディア: 単行(ソフトカバー)購入: 15人 クリック: 13

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  • 未完で3巻以内のオススメ漫画を紹介する - いつかたどり着く

    今回は、すぐに集められてなおかつ面白いよ!という漫画を紹介。 ネット上で見かけるのは5巻以内が多いので、今回は3巻以内にしてみました。 かつ、2巻以上というくくりも勝手にいれます(決して1巻漫画は別記事にするからでない) ふだつきのキョーコちゃん ふだつきのキョーコちゃん 1 (ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル) 作者: 山崇一朗出版社/メーカー: 小学館発売日: 2014/01/10メディア: コミックこの商品を含むブログ (9件) を見る 今大注目の山崇一郎先生が描く、今年最高の妹漫画です。 妹の秘密がバレないか心配で心配でシスコンになってしまったお兄ちゃんと、表面上はクールに兄をあしらいながらも当は兄が大好きな妹のキョーコちゃん。 もうこの関係性だけ書いても、妹好きにはたまらないでしょ。 お兄ちゃんのことなんか……というキョーコちゃんですが、リボンが取れると素直になると

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    rieaizi 2014/09/13
    月子さんのと月曜は2限からがおもろそう
  • 離人症の読書『遁走状態』

    あらゆる読書は毒書である。だがこれは、中毒性と離人感を加速させる、より危うい一冊になる。読んでいるうち、現実から滑り落ちる。小説世界だけでなく、"読んでいる私"も含めて乖離する違和感と、異様な恐怖を請合う。 登場人物が、異常な体験をする話なら山ほど読んできた。信用できない語り手にも沢山つきあってきた。しかし、語り手の異化がこちらに伝染して、"読んでいる私"の「いま」「ここ」が剥がれ落ちるのは珍しい。読中感の具体的な症状として、自分が自分という感じがしなくなる。見ているもの、聞いているものから意味が得られず、自分という存在がよそよそしくなる。 全部で19編あるどの短篇も、すばらしく厭な話ばかりだ。そこでは、登場人物は何かを失われる。それは光だったり言語だったり、記憶や人格そのものだったりする。そのどれもが、"一貫性のある私"を成り立たせなくさせるため、人が世界を感知して「意味あるものにする」

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  • 幸福に純度を求めない - Mellow My Mind

    昨年図書館で借りて読んだ清水真砂子さんの『幸福の書き方』という児童文学について語ったがとてもよくて、いまだに折にふれて思い出します。特に印象に残っていたのがともあれフィリパ・ピアスという作家は悲しみを内在させたよろこびというものをよく描いています。言いかえれば、幸福というものはけっして悲しみと対立するものじゃない。そういう幸福のありようがあるんだとピアスは作品のなかでくり返し言ってきているんですね。( 『幸福の書き方』P.33)というあたりで、「幸福というものはけっして悲しみと対立するものじゃない」ってところに強く惹かれたのでした。幸福って、つい、一点の曇りもないピカピカした何かのようにイメージしてしまいがちだけど、そうだった、そんな単純で貧しいものじゃなかったわ。悲しくたって、胸が痛くたって、それを幸福と呼んでいい瞬間はたしかにあるんだよなあ、と。そうやって考えると、純度の高い幸福こそ

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    rieaizi 2014/07/25
    図書館で借りる本
  • 『システム×デザイン思考で世界を変える』by 出口 治明 - HONZ

    一小さな大学院、慶應SDM(システムデザイン・マネジメント研究科)のPRである。しかし、PRでありながら、とても面白いし、またストンと腹落ちするのだ。これから社会に巣立とうとしている若い皆さんはもちろん、社会人にも書の一読をお薦めしたい。このには、明日の仕事にすぐにでも役立つ考えるヒントがたくさん散りばめられているのだから。 システムデザインとは何か。それはシステム思考とデザイン思考の融合であるという。システム思考とは物事をシステム(要素間の関係性)としてとらえることで、要するに「木を見て森も見る」ということである。デザイン思考とは、ここでは「観察(オブザベーション)、発見(アイディエーション)、試作(プロトタイピング)を何度も繰り返しながらチームで協創する活動」と定義されている。論理を重視するシステム思考と、感性も動員するデザイン思考の両方を融合することでさまざまな課題が解決

    『システム×デザイン思考で世界を変える』by 出口 治明 - HONZ
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