振込詐欺の被害はいっこうに減らない。騙されて預金を下ろしに来る被害者の相手をする金融機関の窓口・後方担当者の思いを聞く連載。大金が要る事情をヒアリングし、怪しいと思えば警察を呼び、他行に振り込むと言われれば実際についていく。そこまでやっても、いや、やればやるほど、お客からは「自分のお金を使うのに、なぜここまで干渉するのか」と怒られることが多いのだという。しかも彼女、彼らの報われなさは、それだけではなかった。 A:私の場合はX00万円でした。ただ、あまり詳しくお話しすると…。 そうか、ご本人が特定されてしまいますね。 A:最初にお話ししましたが(第1回参照)、自分の判断が正しいかどうかはいつも気になっています。そもそも私たちはプロファイラーでも、犯罪捜査官でもないのですから。シロウトには分からない、リスクがあるかもしれない、といって、ご高齢の方の引き落としを全部停めてしまっては業務が成り立ち
