[ロイター]米国で新型コロナウイルスの感染が広がり始めた3月中旬、ファイザーのアルバート・ブーラCEO(最高経営責任者)は、同社のワクチン研究者に電話をかけ、明確なミッションを与えた。 「彼は『このワクチンを作ることが君たちの使命だ。要求してくれれば、必要なリソースは手当てする』と言った」。同社でワクチン研究のトップを務めるフィリップ・ドリミッツァー氏は、ロイターの取材にこう振り返る。 そのミッションは、刺激的であると同時に困難なものだった。過去に例のない取り組み―パンデミックを止めるワクチンを1年以内につくること―のため、ファイザーは研究者を強力にバックアップした。 「ブーラは、私たちが直面するかもしれない潜在的な障壁にばかりに関心を向けることは望んでおらず、そのかわり、『不可能に挑戦することの方がはるかに良い。たとえ成功しなかったとしても、素晴らしいことを成し遂げたことに変わりはないの
![新型コロナワクチン「スピード開発」の舞台裏…ファイザーとビオンテックはいかにして先陣を切ることができたのか | AnswersNews](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/e4f9be49a0f8d3ad992e4095ad13bc877702b9d5/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Ften-navi-prd-cms-img-481565300627.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com%2Fwordpress%2Fwp-content%2Fuploads%2F20201119133926%2FBackstage_Vaccine_development_eye.jpg)