今、地上波テレビで観られる最も面白い音楽番組は『関ジャム 完全燃SHOW』じゃないかと個人的に思っている。音楽番組と言っても『関ジャム』はいわゆる歌番組、アーティストを迎えてのストレートなトーク番組とはかなり趣向が異なっている。この番組がユニークなのは、ホストの関ジャニ∞がゲストのアーティストと共に音楽の構造や歌詞の意図を解析、考察していくという、非常にマニアックなアプローチが堂々と取られている点だ。 音楽番組のゲストトークは、曲作りの背景やその曲を書くにいたった心境をアーティストに訊く、言わば「文系」な切り口で進められるのが通常パターンだ。でも、『関ジャム』の場合はそれに加えて楽曲を譜面レベルで展開して解説し、楽器や機材の使い方からスタジオワーク全般における作業まで必要とあれば突っ込んでいく、言わば「理系」の切り口もキーポイントになっている。そう、この番組のコンセプトはこれまでは音楽専門