財務省の福田淳一事務次官から女性社員がセクハラを受けたとして抗議していたテレビ朝日に対し、同省は20日、「しっかりと受け止めております」と文書で回答した。財務省の対応への批判が続く一方、セクハラを受けても声を上げにくいという取材現場の実態も浮き彫りになった。 財務省は20日、テレビ朝日が19日に出した抗議文に対し「貴社にもご納得いただけるやり方で、お話をきちんと伺わせていただきたい」などと文書で回答し、調査への協力を要請した。テレビ朝日広報部は「今後慎重に検討してまいります」としている。 政界でも動きは続いた。立憲民主党など野党国会議員の有志は午前、セクハラ問題とその後の対応に抗議するため、米国発のセクハラ告発運動にならい、抗議の意味を込めて黒い服で財務省を訪問。福田氏がセクハラの事実を認めることや、被害者の人権を守ることなどを申し入れた。 一方、野田聖子総務相は20日の閣議後会見で「セク