京都は本好きにとって天国のような街だと思う。大小さまざまな新刊書店があちこちにあり、個性的な書店も多い。古本屋も点在していて、中心部の繁華街にもある。もともと大学が集まり、学者や作家が多く住んでいるからなのだろう。最近はコーヒーを飲みながら本を読めるブックカフェも増えた。 連休前の4月23日と24日、京都市役所前の地下街、ゼスト御池で京都ブックフェスティバルが開催された。18の出版社がブースを出して既刊本を大幅割引で売る「出版社謝恩価格フェア」や児童書のバーゲンフェア、絵本の読み聞かせやトークショーなどが行われた。作家のサイン会には長い行列ができた。なぜ4月23日なのかというと、この日は国連教育科学文化機関(ユネスコ)が宣言した「世界 本の日」で、花と本を贈り合う「サン・ジョルディの日」でもあるから。 フェスティバル実行委員長の洞本昌哉さん(ふたば書房社長)は、「もともと日本の出版の中心地
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