図は農村度(※)別の衆院投票率。前回同様、投票率の都市農村格差が消えている。都市部の投票率は(接戦が少なく投票率が上がりにくい小選挙区にもかかわらず)中選挙区時代と同等。投票環境改革が寄与している。農村部の投票率が下がったのは票の掘り起こしがなくなったため。 ※農村度 日本全国の自治体(開票の単位)を通期で比較可能な1906の地域に分類。1990年国勢調査をもとに各地域の第1次産業就業者+建設業就業者の割合(90年時日本全体で16.6%)をもとめ、高いほうから累積有権者数(1992年参院選時基準)10%ずつになるように10のグループに分け、高い側から農村度10、9、・・・1とした。 農村度10に入る地域は、30%以上が第1次産業か建設業に就業している。埼玉県で言えば児玉郡美里町のみ、千葉県で言うと旭市、南房総市など東部と南部の一部、東京で言えば島嶼部のみ、神奈川や大阪にはなし。 農村度1は