共産党が候補を引き上げたために民主党が有利になったという説があります。表は、前回今回両方とも民主党公認候補が出馬した選挙区に限定し、共産党が連続して候補者を出馬させた、今回から取りやめた、前回から出馬させていない3つのタイプに選挙区を分け、民主党公認候補の相対得票率の変動の単純平均を示したものです。 ここの表からは、たしかに共産党が出馬を今回から止めた選挙区では、連続して出馬した選挙区に比較して1.8ポイント、民主党が余分に票を獲得していることがわかります。しかし、1.8ポイントの幅はそれほど大きくなく、実は言われているほど共産党の候補者の出馬不出馬は影響を与えていないということもわかります。 という表の解釈をしたら若干稚拙ですね。 こうなる理由は、共産党の候補に得票していたような人も、今回は選挙区で民主党に入れていたからです。共産党は比例区では得票数をやや伸ばし、得票率は0.23ポイント