ニューヨーク(CNNMoney) 米アップルが出版社と組んで電子書籍の価格をつり上げたとして米司法省から反トラスト法(独占禁止法)違反で訴えられた裁判で、米連邦裁判所は10日、アップルが価格操作を行ったと認定する判決を言い渡した。 司法省は、アップルがライバルの米アマゾンに対抗するため、出版社と共謀のうえ電子書籍の価格をつり上げたとして、2012年に提訴した。出版社側は和解に応じたため、提訴されるに至っていない。 米連邦裁判所は司法省の主張を認め、「アップルは進んで共謀に加わっただけでなく、それを強要した」「アップルによる積極的な働きかけがなければ、この価格操作の共謀は成立しなかった」と認定した。 電子書籍をめぐっては、小売り側が価格を決める仕組みをアマゾンが導入し、当初ほとんどのタイトルを1冊当たり9.99ドルで販売していた。しかし出版社側はこの価格が低すぎるとして不満を募らせていた。
