小説・ドラマ・映画 日本人の間で新型インフルエンザのリスク認知が上がってきているかもしれない。国立感染症研究所の岡田晴恵氏が小説「H5N1―強毒性新型インフルエンザウイルス日本上陸のシナリオ」も含めて立て続けに本を出版し、1月にはNHKテレビで「シリーズ 最強ウイルス」の第1夜「ドラマ 感染爆発〜パンデミック・フルー」が放送され、2008年1月には妻夫木聡主演の映画「感染列島」が公開されるようだ。一番気になるのは、最初の感染経路をどう設定するかだ。NHKドラマでは(安っぽい人間ドラマを盛り込んだためか)東南アジアの最初の感染地域から難民が日本に流れ着き→そのボートにあった汚いタオルを子供が好奇心から持ち出し→これをたまたま長距離トラックで立ち寄っていた東京の若者に接触させ→彼らが東京に持ち込むという強引すぎる展開だった。これに対して、小説「H5N1」では東南アジアの架空の国「ゲイマン共和国