世界最多のイスラム教徒人口を抱えるインドネシアの国会は30日、あらゆる媒体のポルノの販売や所持などを禁止する反ポルノ法案を賛成多数で可決、同法は成立した。違反者は最高で禁固15年または75億ルピア(約7000万円)の罰金が科される。 同法案をめぐっては、日本人観光客が多いバリ島で肌の露出が多い伝統的なバリ舞踊が禁止されると危惧(きぐ)する声が高まり抗議デモが展開されたほか、キリスト教徒が多いパプア州(ニューギニア島西部)などでも反対の声が上がるなど論議を呼んだ。 バシュニ宗教相は30日、「すべての民族の伝統や儀式は尊重される」と述べ、伝統芸能などは除外されるとの認識を示した。(共同)