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ブックマーク / blog.livedoor.jp/book_news (5)

  • Book News|ブックニュース : いま音楽をどのようにして語るのか『ヱクリヲ vol.7 特集:音楽批評のオルタナティヴ&僕たちのジャンプ』

    2017年12月09日12:30 カテゴリ いま音楽をどのようにして語るのか『ヱクリヲ vol.7 特集:音楽批評のオルタナティヴ&僕たちのジャンプ』 いきなり宣伝になるが、僕の書いた文章をまとめた『サイコパスの読書術 暗闇でを読む方法』を去る2017年11月の文学フリマにて発売を開始いたしまして、いまでは通販にも対応しています。ご興味のある方はぜひお求めください。 さてその文学フリマ、今回もいくつか気になるブースがありました。そのなかのひとつで今回とりあげる『ヱクリヲ vol.7 特集:音楽批評のオルタナティヴ&僕たちのジャンプ』が売られていたので買ってきました。これも通販対応があるみたいなので、ご興味のある方はこちらのリンクからどうぞ。 このヱクリヲは総合批評誌をうたっているわけですが、今回僕が注目したのは音楽批評を取り上げているところです。僕じしん、仲山ひふみさんたちと「かつて音楽

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  • Book News|ブックニュース : スピノザという哲学者が現代に及ぼした影響の系譜。『主体の論理・概念の倫理』(上野修・米虫正巳・近藤和敏編)

    2017年04月29日12:30 カテゴリ スピノザという哲学者が現代に及ぼした影響の系譜。『主体の論理・概念の倫理』(上野修・米虫正巳・近藤和敏編) 今回ご紹介するのは、アルチュセール、ラカン、バディウ、そしてネグリにまでおよぶ、哲学者スピノザの現代フランス思想を中心とする影響をまとめた『主体の論理・概念の倫理』(上野修・米虫正巳・近藤和敏編)です。 上記の個人名ももちろん興味深いのですが、ぼくは東浩紀『ゲンロンゼロ』で批判的に検討された「マルチチュード」概念の提唱者のひとりであるネグリがスピノザ主義を自認していたこと、そのネグリにも大きな思想的地盤を与えたドゥルーズの思想にもスピノザの影響が大きいこと(これについては千葉雅也『動きすぎてはいけない』がわかりやすい)を思い起こしながら読みました。 書の冒頭には、キングクリムゾン周辺のメンバーの関連図とか、『特攻の拓』の勢力図とかを思わせ

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  • つい床屋談義に花を咲かせてしまう恥ずかしい大人になる前に。『ゲンロン0』』(東浩紀著) : Book News|ブックニュース

    2017年04月15日12:30 カテゴリ つい床屋談義に花を咲かせてしまう恥ずかしい大人になる前に。『ゲンロン0』』(東浩紀著) 東浩紀『ゲンロン0 観光客の哲学』が刊行されました。副題は「観光客の哲学」。書は、デビューからの約20年間に刊行されてきた著者の多様な論考を簡潔にまとめつつ、同時にルソー、カント、ヘーゲルといった歴史的な哲学者や、柄谷行人やネグリらのような現代の思想家にも言及しています。 冒頭に挙げた固有名詞に馴染みのない人でも安心して読めるくらい、書は「読みやすく」書かれています。それぞれの専門家たちには、あまりに性急に議論が進められると思われるかもしれませんが、「そう読むことができるか!」という驚きもあるかも知れません。 書で著者は、いわゆる現代思想で「他者論」が流行したことを紹介しつつ、それに代わる主体の在り方として「観光客」を提唱します。どこまで論じても捉えるこ

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  • Book News|ブックニュース : カメラータ試論(作曲家:水谷晨さんからの寄稿)

    2017年08月05日12:30 カテゴリ カメラータ試論(作曲家:水谷晨さんからの寄稿) 寄稿をいただいたの掲載します。執筆者は気鋭の現代作曲家、水谷晨さん。 ◆序 稿の目的は、西洋音楽史の分析を通じて、文化における革命を論じる事である。ルネサンス期、16世紀のイタリアにおいて、ある運動が起こった。「カメラータ」と呼ばれる彼らの革新は、西洋音楽の在り方を今日に至るまで抜から覆すものであった。ここでは、彼らの行った革新の意義を、作曲技法の二つの側面「ポリフォニー」と「ホモフォニー」の対立から解き明かし、さらには音楽と社会、歴史との関わりへと考察を広げていこうと思う。 ◆ポリフォニーとホモフォニー まず多くの読者にとって耳慣れないであろう「ポリフォニー」と「ホモフォニー」、これらの言葉の意味をみてみよう。ポリフォニーとは、幾つもの旋律が同時に、しかしそれぞれ独立して組み合わされるような音

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  • 現代思想の入門に適した1冊。精神分析も脳科学も胡散臭いと思ってる人に。『新たなる傷つきし者』(C.マラブー著) : Book News|ブックニュース

    2017年01月07日12:30 カテゴリ 現代思想の入門に適した1冊。精神分析も脳科学も胡散臭いと思ってる人に。『新たなる傷つきし者』(C.マラブー著) この記事のタイトルに書いた通り、現代思想の入門にオススメしたい『新たなる傷つきし者』。書では、現代思想の重要な軸の1つである「精神分析」が批判され、まさに新しい哲学を作り始めようというきっかけに満ちています。入門と断言するには当はちょっとハードルの高いではありますが、意欲的な読者には是非お手に取ってもらいたい1冊。 反感を保留して先達の思想を読み解く余力のない読者にとって、19世紀に書かれたフロイトの著作は難敵です。心理学も神経学も現代からすれば大いに後進的だった当時、仕方のないこととはいえフロイトはさまざまなことを誤ったまま断言していました。書はフロイトの精神分析について、彼が明らかに無視していた「脳の障碍」を主に論じています

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