ブックマーク / news.mynavi.jp (94)

  • プルシアンブルーに最高の除染能力

    農業・品産業技術総合研究機構(農研機構)は、東京電力福島第一原発事故によって放射能汚染された農地の除染のために、民間事業者から応募のあった放射性セシウムの吸着資材についての効果実証試験結果を公表した。試験対象9資材のうち合成青色顔料系の「プルシアンブルーフロアブル30%」の吸着能力が最も高いことが分かった。 効果実証試験は、農地土壌から農産物への放射性物質の移行低減のために、今回の事故で放出された放射性物質のほとんどを占める放射性セシウムを吸着する効果のある民間資材を明らかにすることを目的とした。昨年10月31日から11月13日まで資材を公募し、10資材を試験対象に選んだ。その後1資材の辞退があり、9資材について試験した。 試験の方法として、福島県内で採取した2種類の土壌(黒ボク土、褐色低地土)に資材を添加し、陽イオンと結合しやすい「交換性放射性セシウム」がどれだけ資材に吸収されたかを、

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    rohiki1
    rohiki1 2013/03/05
  • 京大など、野生のゴリラから最も古い起源のビフィズス菌を発見

    京都大学(京大)は、京都府立大学、ガボン共和国熱帯生態研究所との共同研究により、野生のゴリラから、これまで知られていない新菌種である可能性が高い多数のビフィズス菌「Bifidobacterium sp.」を分離することに成功したと発表した。 成果は、京大 理学研究科の山極寿一教授、京都府立大大学院 生命環境科学研究科の牛田一成教授、同・博士課程3回生の土田さやか氏、ガボン共和国熱帯生態研究所のフィリップ・ベアン研究員らの研究グループによるもの。 ビフィズス菌は、善玉菌の代表格として知られており、人間由来のものの研究が広く進められ、腸内環境を整えるための商品が開発・販売されている。 しかし、これまで野生のゴリラに関するビフィズス菌の存在は知られていなかったという。今回の研究では、ガボン共和国ムカラバ国立公園で実施されている山極プロジェクトにおいて、野生のゴリラから、多数のビフィズス菌を分離す

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    rohiki1 2013/02/15
  • たわわに実るイネ遺伝子発見

    東京大学大学院農学生命科学研究科の経塚淳子准教授や岡山大学、九州大学などの研究チームは、作物の収量増につながる遺伝子をイネから発見し、豊作にちなんで「TAWAWA1」 (遺伝子記号:TAW1)と命名した。TAW1遺伝子の働きが高まると穂につく花(コメになる)の数が増加し、働きが低下するとコメ数が減少する。TAW1遺伝子はイネ以外の作物にも存在しており、種子や果実を収穫する作物の収量増に広く利用できそうだという。 イネの穂では、「枝分かれ」(枝梗〈しこう〉と呼ばれる)後にすべての枝に花がつき、それぞれの花が1粒のコメになる。研究チームは、枝づくりが過剰な2種類の突然変異体を見つけた。異常の弱い変異体ではコメの数が増加し、もう1つの異常が強い変異体では枝づくりが無限に繰り返された。この突然変異の原因を調べたところ、優性に遺伝する同一の遺伝子によるものと分かった。 このTAW1遺伝子は、イネの成

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    rohiki1 2013/01/30
  • NIMSなど、太陽光を利用して水から水素を生成できる光触媒の理論設計に成功

    物質・材料研究機構(NIMS)と科学技術振興機構(JST)は1月22日、太陽光を利用して水から水素を生成できる光触媒の理論設計に成功したと共同で発表した。 成果は、NIMS 国際ナノアーキテクトニクス研究拠点の梅澤直人主任研究員、同・葉金花ユニット長、同・レルンチャン パクプン博士研究員、同・オウヤン シュシン博士研究員らの研究グループによるもの。研究はJST戦略的創造研究推進事業 個人型研究(さきがけ)の一環として行われ、詳細な内容は英国の科学雑誌「Journal of Materials Chemistry A」に近日中に掲載される予定だ。 酸化チタンに代表される光触媒は、防汚・抗菌などの環境浄化を目的とした商品に広く応用されているが、次世代エネルギー源として期待されている水素を光水分解によって大量に製造できる程の強い触媒活性はまだ実現できていない。 その原因として、光触媒の開発は研究

    NIMSなど、太陽光を利用して水から水素を生成できる光触媒の理論設計に成功
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    rohiki1 2013/01/23
  • ヒトはまばたきのたびに脳領域の活動を切り換えている - 阪大が解明

    大阪大学(阪大)は、映画を見ている時に無意識に生じたまばたきのたびに、内省などに関わるデフォルト・モード・ネットワーク(注意を要するような課題を行っている時よりも、何もしないで安静にしている時により活動が上昇する脳領域)の活動が一過性に上昇する一方、注意の神経ネットワーク(外界にある特定の対象に注意を向けることに関連した脳領域)の活動が減少することを発見したと発表した。 同成果は、同大大学院生命機能研究科の中野珠実准教授らの研究グループによるもので、詳細は「米科学アカデミー紀要(PNAS)」オンライン版に掲載された。 ヒトは1分間に15~20回ほどまばたきをしているが、眼球を潤すという生理的機能だけを考えれば、1分間に3~4回で十分であることから、なぜそれほどの回数のまばたきが行われているのか、その理由は不明であった。 今回の研究では、その謎の解明に向け、英国の人気コメディショー「ミスター

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    rohiki1 2012/12/26
  • ヘリウム3の単原子層膜は自然界で最も低密度の液体である - 東大が発見

    東京大学(東大)は12月20日、グラファイト表面にヘリウム3の単原子層膜を吸着させた2次元ヘリウム3原子系の熱容量を、絶対零度に近い2mKの超低温度まで測定し、この系が、量子気体になるのではなく、これまで知られるどの液体よりも低密度の液体相の「水たまり(パドル)」状に凝縮し、それ以外の基板表面は真空となることを発見。さらに、これが2次元ヘリウム3原子系の普遍的な性質であると結論付けたことを発表した。 同成果は、同大大学院理学系研究科 物理学専攻の福山寛 教授と日学術振興会特別研究員の佐藤大輔 博士の研究グループによるもので、詳細は米国物理学会誌「Physical Review Letters」に掲載された。 物質は一般に、十分高温で構成粒子が自由に動き回る気体となり、低温では粒子間引力のためにまず密度が高い液体となり、より低温になると自由な運動をやめて固体となるが、質量が小さく引力も弱い

    ヘリウム3の単原子層膜は自然界で最も低密度の液体である - 東大が発見
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    rohiki1 2012/12/23
  • なぜ牛乳はビンで飲むとおいしいのか - 金沢工大と明治が科学的に解明

    金沢工業大学(金沢工大)と明治は11月11日、ビンで飲む牛乳のおいしさを客観的な数値に基づき科学的に解明したと発表した。 同成果は同大 感動デザイン工学研究所と明治の品開発研究所らによるもので、日官能評価学会の2011年度優秀研究発表賞に選出され、2012年11月10日に東京農業大学で開催された同学会にて表彰された。 客観的な数値の算出に向け研究グループは「牛乳を飲む時に感じる香り」ならびに「牛乳ビンから感じる触感」に着目、ニオイセンサとサーモグラフィによる計測を行いった。 この結果、ニオイセンサによる計測において、ビン牛乳の容器形状によりミルクの香りが強くなることが数値的に実証され、これが濃厚なあじわいにつながることが科学的に示された。 またサーモグラフィを使いた顔面温度の解析では、牛乳ビンの素材や飲み口により、牛乳飲用時の唇表面の温度が変化し、このことが心地よいひんやり感につながる

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    rohiki1 2012/11/14
  • 理研、113番元素の命名優先権獲得に王手 - 新たな崩壊経路の3例目を確認

    理化学研究所(理研)は9月25日、まだ名前が付けられていない113番目の新元素の3例目の合成に成功し、しかもこれまでの2例とは異なる新たな崩壊経路で確認され、113番元素の確定に大きく貢献する成果を上げ、日、さらにはアジア初となる元素の命名優先権獲得に大きく近づいたことを発表した。その記者会見の様子も併せて報告する(画像1)。 画像1。会見の様子。左から、理研理事長の野依良治博士、発見をした理研 仁科加速器研究センターの森田浩介 准主任研究員、同センター長の延與秀人 博士 成果は、理研 仁科加速器研究センター 森田超重元素研究室の森田浩介 准主任研究員を中心とした研究グループによるもの。東京大学、埼玉大学、新潟大学、筑波大学、日原子力研究機構、中国科学院蘭州近代物理学研究所、中国科学院高エネルギー研究所も参加している。研究の詳細な内容は、9月27日付けで日物理学会の英文誌「Journ

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    rohiki1 2012/09/30
  • JAXA、これまでにない鉱物学的特徴を持った地球外物質「Hoshi」を回収

    宇宙航空研究開発機構(JAXA)と茨城大学は8月30日、国際宇宙ステーション(ISS)に搭載した、JAXAの微小粒子捕獲実験および材料曝露実験「MPAC&SEED実験装置」において、これまでにない鉱物学的特徴を持つ、「Hoshi」と命名された新種の地球外物質を回収したと発表した(画像1)。 画像1。シリカエアロジェル内の光学顕微鏡写真(断面図)と捕獲された「Hoshi」の拡大写真。上はシリカエアロジェル内の微小粒子の飛跡で、下はHoshiを含むシリカエアロジェルの断面の電子顕微鏡画像 Hoshiは、惑星間塵(成層圏で回収された地球外微粒子で、彗星と小惑星起源の塵があるとされる)や微隕石(主に南極の氷あるいは雪を融解濾過して回収される地球外微粒子で、多くは小惑星塵とされる)と成因的な関係があり、なおかつ今までに見出されていない組織と鉱物組成を持つ微小粒子が発見されたことは世界初だという。 こ

    JAXA、これまでにない鉱物学的特徴を持った地球外物質「Hoshi」を回収
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    rohiki1 2012/08/31
  • パナソニック、0.2%の効率で有機物を生成する人工光合成システムを開発

    パナソニックは7月30日、太陽光を照射する光電極に窒化物半導体を用い、有機物を生成する電極に金属触媒を使用することで太陽エネルギー変換効率0.2%(主生成物:ギ酸)を実現した人工光合成システムを開発したことを発表した。同成果の一部は2012年7月29日から8月3日に米国にて開催される「19th International Conference on the Conversion and Storage of Solar Energy」にて発表される予定。 二酸化炭素を反応させるには、光で電荷を高いエネルギー状態にまで持ち上げることが必要だが、従来は異なる材料の光電極を複数組み合わせて使用する必要があり、構造が複雑化していたほか、二酸化炭素の反応には特殊な錯体が必要で、一般的な照射光の強度を増やしても反応電流量が追随せず、太陽光の強度を十分に利用できないという課題があった。今回、同社は窒化物

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    rohiki1 2012/07/31
  • ニューロンを若返らせる方法が見えてきた - 東大が発表

    東京大学は、遺伝子群「HMGA」を発現させることで出生以降の神経幹細胞でもニューロンを産み出すことができるようになる、すなわち神経幹細胞を若返らせることができることを発見し、その若返りは培養皿上だけでなく、生体の脳においても起こり得ることを示したと発表した。 成果は、東大 分子細胞生物学研究所の後藤由季子教授、同岸雄介助教、東大大学院 新領域創成科学研究科 博士課程3年の藤井佑紀氏らの研究グループによるもの。研究の詳細な内容は、7月16日付けで「Nature Neuroscience」オンライン版に掲載された。 大脳は哺乳類の高度な生命機能を司る器官で、脳内ではニューロンにより複雑なネットワークが作られている。このニューロン及びそれを支持する「グリア細胞」は、神経幹細胞と呼ばれる細胞から産生される。 脳内ネットワークの素子であるニューロンは主に胎児期に産生され、出生以降の神経幹細胞はほとん

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    rohiki1 2012/07/20
  • 遂に現実と虚構の区別がつかない体験装置が登場 - 理研の「SRシステム」

    理化学研究所(理研)は6月21日、バーチャルリアリティ(VR)に用いられてきた技術を応用し、あらかじめ用意された「過去」の世界を「現実」と差し替え、被験者に過去を現実と区別なく体験させる実験装置「代替現実システム(Substitutional Reality System:SRシステム)」を開発したと発表した。 成果は、理研 脳科学総合研究センター 適応知性研究チームの藤井直敬チームリーダーと、脇坂崇平研究員、鈴木啓介研究員(現イギリス サセックス大学研究員)らの研究グループによるもの。 研究の詳細な内容は、ネイチャー・パブリッシング・グループのオンラインジャーナル「Scientific Reports」(6月21日号)に掲載された。なお、8月24~26日の間に日科学未来館において、SRシステムを用いた「MIRAGE」というパフォーマンスアートの公演を予定している。 目の前に広がる風景や

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    rohiki1 2012/06/22
  • ほ乳類特有の大脳新皮質は新しくなかった - 遺伝研、定説を覆す証拠を発見

    国立遺伝学研究所(遺伝研)は3月22日、ほ乳類の「大脳新皮質」の上層と下層に存在する神経細胞のサブタイプが、ニワトリの脳にも存在することを明らかにしたと発表した。 これはほ乳類と鳥類の共通祖先の段階、すなわち大脳新皮質の「層構造」が誕生するより以前から、存在していたことを示唆しているものだ。ほ乳類にのみに存在する大脳新皮質は、従来の定説として、進化的にほ乳類になってから誕生して進化してきた「完全に新しい脳の領域」とされてきたが、必ずしもそうではないことが発見されたのである。 成果は、遺伝研の鈴木郁夫研究員と平田たつみ准教授らの研究グループによるもの。詳細な研究内容は、米科学誌「Developmental Cell」の4月16日号に掲載の予定だ。 人間の認知機能の多くは大脳新皮質にある神経回路によって支えられている。大脳新皮質は、大脳の背側表面を覆う領域で、多くの認知機能に関わる。ヒトが思考

    ほ乳類特有の大脳新皮質は新しくなかった - 遺伝研、定説を覆す証拠を発見
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    rohiki1 2012/03/24
  • 九大、体内で毒素を無害化する人工「プラスチック抗体」の設計指針を一般化

    九州大学(九大)は、体内で毒素を無害化するプラスチック抗体の設計指針を一般化することに成功したと発表した。同大大学院工学研究院化学工学部門の星野友助教らとカリフォルニア大学、スタンフォード大学、静岡県立大学との共同研究によるもので、成果は米科学アカデミー紀要「Proceedings of the National Academy of Sciences of USA:PNAS」オンライン版に近日中に掲載される予定。 近年、がんやリウマチなどの特効薬として、抗体医療が有効であることが示されている。抗体医療は、がん細胞を標的とした場合を例にすれば、そのがん細胞が持っている正常細胞にはない目印を頼りに、そのがん細胞だけを攻撃する抗体に似た薬を使う療法のことだ。ただし、抗体医薬は高価であること、また分解されやすいために扱いが難しいという問題点があった。 今回、研究グループが開発したのは、安価なプラ

    九大、体内で毒素を無害化する人工「プラスチック抗体」の設計指針を一般化
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    rohiki1 2011/12/28