高知県四万十市佐田の喫茶店「川」の前で、保護された捨て犬と飼い猫が仲むつまじく遊ぶ姿が、四万十川の沈下橋周辺を訪れる観光客らをほのぼのとした気分にさせている。 犬は約4年前、沈下橋そばでつながれたまま放置され、衰弱していたが、喫茶店主の佐田加代子さん(72)らが餌を与えているうち回復し、店で飼う猫3匹と一緒に遊ぶようになったという。客らが「ゴン」と呼ぶ犬は、めったにほえないおとなしい性格で、飼い猫たちは安心した様子ですり寄ったりしている。犬、猫とも観光客らを全く警戒せず、一緒にカメラに収まっている。 佐田さんは「年齢も種類も分からないが、猫の子守役になっているようだ。保護したことへの恩返しでしょうか」と目を細めている。