【概要】 小倉百人一首の歌人はそのまま、歌だけ選び替えたもの。二条院讃岐以外は代表歌と呼べず、式子・定家等数首を除けば「一切凡作」と定家の撰歌態度を厳しく批判する歌人塚本邦雄氏が、各歌人の「これこそかけがへのない一首」と思う作を選んで評を付した、新撰百人一首であり、また古典評論でもあります。但し百人一首入撰歌以外には作が伝わらない安倍仲麿と陽成院は当然選び替えることができず、定家撰のままになっています。 なお、同氏の著『王朝百首』『珠玉百歌仙』に掲げた歌との重複は避けたとのこと。 【例言】 ●本テキストは、文藝春秋刊『塚本邦雄 新撰 小倉百人一首』一九八〇年十一月二十日第一刷の目次ページをもとに作成しました。 ●仮名遣・用字・ルビなど、できる限り底本のままを再現しようと努めましたが、JIS第二水準までに含まれない漢字は、通用字で以て代用している場合があります。また、Internet Exp