![[石川温の「スマホ業界 Watch」] Open RAN普及に向け、「人材投入」のNTTドコモと「サブスク型」の楽天シンフォニー](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/ed2c90005ba1db60d3e696c143b5cee7c0d4d2c5/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fk-tai.watch.impress.co.jp%2Fimg%2Fktw%2Flist%2F1574%2F533%2Fmwc.jpg)
NTTドコモの公式Xアカウントより オープンな仕様に基づき複数の異なるベンダーのハードウェアから構成される無線ネットワークシステム「Open RAN」。同分野で先行するのがNTTドコモと楽天グループ(G)だが、NTTドコモが楽天Gと協力関係を構築することに言及したとして注目されている。 今、IT分野でAI(人工知能)とともに最もホットなテーマの一つとなっている「Open RAN」。通信事業者をはじめとする企業が無線ネットワークを構築する際、複数の異なるベンダーのハードウェアを使うことによりフレキシブルにシステムを構築することができ、またロックインと呼ばれる単一の提供ベンダーによる囲い込みの問題を解消することでコスト削減につながるとされる。 カギとなるのが共通仕様の整備だ。2018年、共通仕様を策定する「O-RAN Alliance」がNTTドコモやAT&T、ドイツテレコムなどによって設立。
三木谷会長、携帯電話業界は「何かが間違っていると考えていた」 三木谷氏は冒頭、「この業界は何かが間違っていると考えていた」と、これまでネットワーク技術に大きな進化が見られず、少数の企業による寡占化が進んでいた携帯電話業界の現状に懸念を抱いていたと説明した。 そこで三木谷氏は、インターネットの通信速度が14.4kbpsの時代だった27年前に現在の楽天グループを創業し、さまざまなチャレンジを通じて世界的に70以上の事業を展開する大きな企業に育ててきた経験から、新たなチャレンジをするべく楽天モバイルで携帯電話事業に参入したと振り返る。当時はまだ懐疑的な見方がなされていたモバイル通信の仮想化・オープン化といった新しい技術の導入に踏み切ったとしている。 楽天シンフォニーで業界の方向性は変わるか--続々と成果も、評価は その上で三木谷氏は、楽天グループが現在、モバイル通信事業を担う楽天モバイルと、仮想
楽天、プラチナバンドの基地局にノキア製の無線機を採用‐24年春以降開始へ マイナビニュース / 2024年2月27日 17時0分 楽天グループ傘下で携帯通信事業を手掛ける楽天モバイルは2月27日、つながりやすい周波数帯「プラチナバンド」(700MHz帯)において、フィンランド通信機器大手ノキアの日本法人ノキアソリューションズ&ネットワークス(ノキア社)が開発した無線機を採用し、基地局を展開していくと発表した。 楽天モバイルは、2023年10月23日に総務省より認定されプラチナバンドを獲得した。プラチナバンドは建物内や地下でも電波が減衰しにくく、つながりやすい特徴がある。同社にとって通信品質の改善には欠かせない周波数帯だった。 採用したノキア社の無線機は、小型かつ軽量であることに加え、低消費電力を実現する。新たに置換する1.7GHz帯および700MHz帯対応のアンテナへ、既存の1.7GHz帯
楽天モバイルは、2月27日にプラチナバンドである700MHz帯の基地局展開でノキアソリューションズ&ネットワークス開発の無線機を採用すると発表した。 本機は小型かつ軽量に加え低消費電力で、楽天シンフォニー開発の次世代分散ユニットの仮想化技術により仮想化/Open RANに対応。新たに置換する1.7GHz帯/700MHz帯対応のアンテナへ既存の1.7GHz帯用無線機と併設で取り付け、ソフトウェア更新で基地局の運用を開始できるという。 同社は独自の仮想化ネットワーク技術や既存の基地局サイトを生かし、追加工事から運用までのリードタイムを短縮してコスト効率よく基地局を展開するとしている。また、楽天シンフォニーは今後ノキアソリューションズ&ネットワークスと協業し、本機をグローバルに展開することを目指していく。 関連記事 三木谷氏が語る「2024年の楽天モバイル」 プラチナバンドは5月開始、家族割引の
- 楽天IDでの利用を可能にするとともに、「Microsoft 365」を 搭載することでユーザーの生産性向上を目指す - 楽天シンフォニー株式会社(以下「楽天シンフォニー」)は、ファイルストレージ・クラウドサービス「楽天ドライブ」を、日本国内において本格的に提供開始しました。 「楽天ドライブ」は、個人向けサービスと法人向けサービスを展開しており、大容量ファイルの高速送信や、クラウド上で安全かつ簡単にファイル管理・共有が可能なファイルストレージ・クラウドサービスです。このたび、個人向けサービスでは楽天グループの複数サービスで利用できる楽天 ID と連携し、既存の1億以上の楽天会員含め、共通のIDで簡単に利用できるようにしました。また、個人・法人向け両サービスにおいて「Microsoft 365」を搭載しており、Microsoft Word、Excel、PowerPoint などの ウェブバ
-「RCP」やOpen RANソフトウェア、アルティオスター社、イノアイ社等、楽天の通信ソリューションや関連子会社・組織をRakuten Symphonyに集約 - 楽天グループ株式会社(本社:東京都世田谷区、代表取締役会長兼社長:三木谷 浩史、以下「楽天」)は、「Rakuten Communications Platform」(以下「RCP」)を含むクラウドネイティブなOpen RANインフラストラクチャに関連するプロダクトやサービス等を集約し、ひとつの新しい事業組織であるRakuten Symphony(日本語表記:「楽天シンフォニー」)として新たに始動させます。Rakuten Symphonyは、世界の通信事業者や企業、政府機関向けに、未来を見据えた、コスト効率の高い、通信用のクラウドプラットフォームを提供していきます。 Rakuten Symphonyは、日本、米国、シンガポール、
楽天の完全仮想化ネットワークを活用した「第4のキャリア」がドイツで誕生 そのインパクトを解説:石野純也のMobile Eye(2/2 ページ) 拡大する楽天シンフォニー事業、今後の鍵はブラウンフィールド ネットワークの構築から運用、保守までを一手に手掛けることもあり、ビジネスとしての規模は大きい。三木谷氏によると、「最初の案件なので、かなり利益は出る。全部をやれば売り上げとして5000~6000億円」だという。運用なども継続的に手掛けるため、一過性ではなく、継続的に収益を得られるのは楽天側にとってのメリットだ。 楽天シンフォニーにとって、初の大型案件になる1&1のネットワーク支援だが、実際、このビジネスから得られる収入は急拡大している。同社を設立した2021年第3四半期(2021年7月から9月)は1100万ドル(12月9日時点の為替レートで約16億円)程度だった売り上げは、2022年第4四
楽天の完全仮想化ネットワークを活用した「第4のキャリア」がドイツで誕生 そのインパクトを解説:石野純也のMobile Eye(1/2 ページ) 楽天シンフォニーがネットワーク構築を支援するドイツの「1&1」が、12月8日(現地時間)に携帯キャリアサービスを開始した。同社は、2022年12月に固定回線代わりに無線ネットワークを使うFWA(Fixed Wireless Access)の提供を始めており、これをスマートフォンなどのモバイルサービスに拡大する。同日開催されたイベントには、楽天グループの会長兼社長で、楽天シンフォニーのCEOを務める三木谷浩史氏が登壇。Open RANの意義や、この分野における楽天シンフォニーの強みを語った。 ドイツでも「第4のキャリア」が始動、それを支援する楽天シンフォニー 1&1は、楽天モバイルに近い立ち位置の事業者だ。ドイツでMVNOとして事業を展開しており、現
楽天グループがWebサーバーに「security.txt」と呼ぶテキストファイルを置き、脆弱性▼情報の受付窓口としてVDP(Vulnerability Disclosure Program、脆弱性開示プログラム)を開始したことがSNSで話題になった。2023年10月2日のことだ。同社広報はこれを事実だと認めた。 security.txtは、米Apple(アップル)や米Google(グーグル)、米GitHub(ギットハブ)、米IBMなど、海外IT大手は既に導入している。一方、日本では少ない。security.txtとは何か、国内でなぜ普及しないのか、脆弱性情報の受け付けとの関連性は――。順に見ていこう。 セキュリティーが高まる理由 security.txtとは、当該企業が提供する製品やサービスの脆弱性情報を見つけた人が通知する窓口を示すためのファイルだ。その仕様は、インターネット関連技術の標
ドイツの1&1は同社の完全子会社でドイツの1&1 Mobilfunkが2023年12月に携帯通信サービスを商用化すると発表した。 1&1 Mobilfunkは第5世代移動通信システム(5G)の導入を想定した携帯通信向け周波数を取得して移動体通信事業者(MNO)として参入することになった。 そのため、ドイツ全土で5Gを中心として第4世代移動通信システム(4G)とともに携帯通信網の整備を進めている。 最初は携帯通信網を活用した固定通信サービスを2022年12月28日に商用化しており、携帯通信サービスは2023年第3四半期に商用化する計画と案内していた。 2023年第2四半期累計の業績の発表では携帯通信サービスの商用化に関して詳細な時期も言及して2023年9月と説明していたが、新たな発表では2023年12月となった。 事実上、携帯通信サービスの商用化は延期したことになる。 固定通信サービスでは当
Rakuten Group (楽天グループ)は2023年(2023年12月期)第2四半期の業績の発表に合わせてRakuten Mobile (楽天モバイル)を通じて完全所有する連結子会社であるRakuten Symphony (楽天シンフォニー)の実績を案内した。 Rakuten Symphonyはグローバルで通信プラットフォーム事業を行う。 2023年6月30日に終了した3か月間となる2023年第2四半期の売上高は前年同期比18.5%減の7,200万米ドル(約104億7,517万円)であるが、四半期単位ではハードウェアの販売の有無などで成長が上下する傾向にあることに留意しておきたい。 2023年第2四半期はすべてのビジネスユニットで複数の新規顧客を獲得しており、無線アクセスネットワーク(RAN)のビジネスユニットではグローバルでオープン無線アクセスネットワーク(オープンRAN)の展開を進
NEC製の5G Massive MIMO無線機がJapan OTICでO-RAN認証取得、楽天シンフォニーに供給 NEC Corporation (日本電気)はMB5450 5G Massive MIMO Radio UnitがJapan OTICからO-RAN認証を取得したと発表した。 MB5450 5G Massive MIMO Radio UnitはNEC Corporationが開発した基地局を構成する無線機で、Massive MIMO (大規模MIMO)に対応したアンテナ一体型無線機となっている。 無線方式は第5世代移動通信システム(5G)の要求条件を満たすために規定されたNR方式に対応する。 O-RAN ALLIANCEが策定したO-RANフロントホールインタフェース仕様に準拠しており、O-RANフロントホールインタフェース仕様に準拠した機器間の相互運用などの要件を満たしたため
「自分の財産を出しても携帯事業を辞めない」 三木谷氏率いる楽天グループの赤字要因:「プラチナ後」の戦略(1/3 ページ) 楽天グループが携帯電話事業による赤字にあえいでいる。先行する携帯大手3社にはないサービスで消費者を引きつけられるのか。「プラチナ後」の戦略が重要になる。 楽天グループが携帯電話事業による赤字にあえいでいる。10日に発表する令和5年1~6月期決算でも携帯電話事業がグループ全体の収益構造を悪化させる構図は変わらない見通しだ。グループ全体の先行きを左右する携帯事業を巡っては、電波が届きやすくつながりやすい周波数帯「プラチナバンド」の獲得を業界も後押しするなど明るい兆しも見える。先行する携帯大手3社にはないサービスで消費者を引きつけられるのか。「プラチナ後」の戦略が重要になる。
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