日本は現在、「高齢化社会」から「多死社会」へ移行していると言われています。多死社会の到来を見据えて、将来起きうる課題に「社会として」どう対処するかという解決策を議論することは重要です。 しかし同時に、我々は「個人として」どう対処するか、という点も忘れてはいけません。 【もっと読む】『「多死社会・日本」で「我々はどう“死”と向き合うのか」…動物の「死」に対する行動にヒントがある…!』では、「死」とは何なのかを理解するために、ヒトなどの霊長類を含まない「動物全般」が仲間や別個体の死にどのような反応を示すのかを説明しました。 本記事では、サルやチンパンジーは「死」をどの程度理解しているのか、そして、人間がなぜ「死」に恐怖を感じるのかを考えます。筆者は、人とその他の動物で明確に異なる「死に対する行動」があるといいます。 サルは「死」を理解しているのか 我々ヒトに最も近縁な動物である霊長類においてさ
「古代エジプトのミイラの歯がよくすり減っているのは、石臼でひいた麦のパンに混じった砂で歯が削れてしまったせいだろう」という(PDFファイル)説があるように、食べ物に含まれる砂や小石は歯の天敵です。ところが、砂や泥ごと草を食べてから、定期的に口の中に戻して歯でかみ直す反すうを行う牛などの反すう動物は、他の草食動物より歯が摩耗しないようになっていることが知られています。牛の歯の健康には、特殊な胃の働きが関与していたことが、ドイツやスイスなどの大学の研究により判明しました。 The Ruminant sorting mechanism protects teeth from abrasives | PNAS https://doi.org/10.1073/pnas.2212447119 Press release: Healthy teeth thanks to the "washing mac
秋らしい涼しさを感じることが増え、ホットコーヒーを飲みはじめている方も多いのではないでしょうか? そんな中ではありますが、私は新しい抽出方法にハマって引き続きアイスコーヒーばかり飲んでいます。 その抽出方法とは、「氷出しコーヒー」というもの。涼しい季節になってもまだまだ飲み続けたい魅力があるんです。 氷出しコーヒーとは? 氷出しコーヒーとは、World Brewers Cupで世界チャンピオンに輝いたことのある粕谷哲さんが考案した抽出方法。 氷を使ってゆっくりとコーヒーを抽出することで、トロッとした質感の香り高いアイスコーヒーに仕上がるんです。 氷出しコーヒーのレシピ(ベーシック) 氷出しコーヒーの基本のレシピは上記の通り。 作り方はとっても簡単で、ドリッパーにコーヒー粉と氷をセットして上から水を注ぐだけ。 あとは、氷が溶け切るまで4時間ほど待ったら完成です。 粕谷さんによると、氷出しコー
「100分de名著」(NHK Eテレ)で取り上げる作品を九年にわたり選び続けてきたプロデューサー、秋満吉彦さんが最も戦慄を覚えたのは、現代社会のありようを言い当てる「名著の予知能力」でした。5月31日に発売された新書『名著の予知能力』は、まったく新しい名著の読み方を提案する書。 講師が青ざめるとき――シェイクスピア「ハムレット」(2014年12月放送) 日本を代表する……いや国際的にも高い評価を受けているシェイクスピア研究の第一人者の顔が青ざめていた。モニター越しに見えた表情なので、スタジオ照明の加減もあり、やや誇張が入ってしまっているかもしれない。もっと正確にいえば、表情がこわばっていた。次の句が継げないでいる。明らかに挙動がおかしい。 東京大学大学院総合文化研究科教授・河合祥一郎さん。「ハムレットは太っていた!」「謎解き『ハムレット』」といった著作に惚れ込んだ私が、「ハムレット」解説講
Innovative Tech: このコーナーでは、テクノロジーの最新研究を紹介するWebメディア「Seamless」を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。Twitter: @shiropen2 イスラエルのネゲヴ・ベン・グリオン大学とワイツマン科学研究所に所属する研究者らが発表した論文「Lamphone: Real-Time Passive Sound Recovery from Light Bulb Vibrations」は、デスクライトの電球から音を復元するサイドチャネル攻撃を提案した研究報告である。 オフィスや家で一般的に使用されているデスクライトの電球や卓上ランプの電球から、その部屋で発せられる音をリアルタイムに復元する攻撃だ。このような電球は、会話によって発生した音波が電球の表面に当たったときに自然に発生する気圧の変動によって振動(
ことし3月に亡くなった世界的な音楽家、坂本龍一さんの自伝が刊行されることとなり、坂本さんに代わってあとがきを寄せた編集者が坂本さんの最後の日々を明かしました。 坂本龍一さんは音楽グループ「イエロー・マジック・オーケストラ」=「YMO」をはじめ、世界の音楽の第一線で長年活躍してきましたが、ことし3月28日、71歳で亡くなりました。 坂本さんが、がんの闘病を続けながら去年、雑誌に連載した自伝「ぼくはあと何回、満月を見るだろう」をまとめた単行本が21日に刊行されることになりました。 この中では、連載でインタビュアーを務めた編集者の鈴木正文さんが坂本さんに代わってあとがきを寄せ、遺族から手渡されたという坂本さんの日記を交えて最後の日々を明かしました。 坂本さんはことし1月、「YMO」で共に活躍した高橋幸宏さんが亡くなった際に「僕はもうちょっとがんばるから」と話していたということです。 およそ1か月
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