千葉市と千葉県船橋市は、ともに飼い主のいない野良猫を「地域猫」として管理する指針を作った。 避妊去勢手術を行うことでむやみに野良猫の数を増やさないよう管理する取り組みで、「猫と共に暮らすためのガイドライン〜猫の適正飼養ハンドブック〜」を作成した千葉市では、市が手術費を全額負担する。 同市生活衛生課によると、安易に野良猫を捕獲、処分するのではなく、寿命を全うさせながら「地域猫」として住民と共生する道を探る狙いがあり、管理が行き届かない野良猫の増加による住民トラブル防止にも効果が期待されている。 千葉市の指針では、地域住民が主体となり、野良猫に避妊去勢手術を受けさせ、手術を受けた猫の耳先をV字に切って「地域猫」として区別する。また、猫の行動範囲は半径50〜500メートルとされていることから、食べきれる量の餌をやったり、決まった場所でふん尿をするようトイレを設置するなどの“しつけ”も行い、「地域