印刷 出土した100年前のガラス瓶=芦屋市教委提供 香水や化粧水、薬の瓶など約100年前に使われていたガラス瓶が、兵庫県芦屋市呉川町の呉川遺跡から大量に見つかった。明治末期以降のガラス瓶が集中して出土する例は極めて珍しいという。高級住宅地で知られる芦屋の人々の暮らしぶりがわかる資料として注目されている。 呉川遺跡は、江戸初期に徳川氏が大坂城築城のために六甲山中から切り出した石垣用石材の積み出し港跡。福祉施設建設のため市教委が調査し、広さ約80平方メートル、深さ約2メートルのくぼ地が見つかった。明治末期から昭和初期にかけて周辺の住宅などから持ち込まれたごみの集積場とみられる。 出土したのはガラス瓶のほか、磁器の茶碗(ちゃわん)や高級洋食器、セルロイド製品、玩具、鉛筆などコンテナ箱(容量27リットル)で150箱分。ガラス瓶は計249点で、化粧クリームや化粧水、白粉、香水などの化粧瓶と、薬