数十年に渡ってコンピュータサイエンス分野の第一線に立ち続け、世界に名を知られるハッカーは、今を生きる若手エンジニアにどんな言葉を贈るのだろうか? 今回お話を伺ったのは、LISPの世界的権威・ハッカーである竹内郁雄氏。竹内氏が1976年に考案した再帰呼び出しのベンチマークなどで利用される「竹内関数」は世界に名を知られる。現在は、情報処理推進機構(IPA)の「未踏IT人材発掘・育成事業」で統括プロジェクトマネージャーを務め、後進の育成・指導にあたっている。 40年以上にわたって、IT分野の第一線で活躍し、後進の育成にあたってきた同氏が、若手エンジニアに贈る金言とは一体どんなものなのだろうか。 ジェネレーションギャップはあるものだ、という前提で考える。 ― 未踏事業の統括プロジェクトマネージャーとして、多くの若手を育成していらっしゃいますよね。業界の未来を担うような20代を中心とする若者と接して