河村勇輝などの活躍で、高校や大学の部員がBリーグのクラブと二重登録ができる特別指定制度への注目度が増している。岡田侑大や馬場雄大など大学の中途退部後のプロ入りも増えてきた。バスケ界の若者の選択肢が少しずつ多様化を見せる中、かつてJリーグで起こった現象を辿るとBリーグのこれからが見えてくる。 (文=大島和人、写真=GettyImages) 特別指定選手の活躍に沸くBリーグ 2020年冬、Bリーグは特別指定選手の活躍に沸いている。その代表はやはり河村勇輝だ。福岡第一高校をウインターカップ2連覇に導いた18歳のポイントガード(PG)は、卒業を待たずに三遠ネオフェニックス入り。1月25日のデビューから7試合で平均14.7得点を挙げ、B1の日本人選手としてトップレベルの攻撃力を見せている。彼の絡む試合のチケットは現在4試合連続で完売中だ。 特別指定制度は「3月31日時点で22歳以下」が対象で、通常の
横浜市港北区の「あおばスカイフィールド」に、子どもたちの明るい声が響いていました。小学3年生から中学生を対象とした平日の放課後に開催されるラグビー教室「ラグビーパークアカデミー」横浜会場のレッスンの日。約25人の小3・4クラスには女の子の姿もあり、和気あいあいとした雰囲気に包まれていました。 ■「敵」という言葉を使わず「相手」という 「『ラグビーっていいスポーツだよね』って言ってもらえるのが1番うれしい瞬間です。試合に足を運んでくださった方から『会場にいてすごく楽しかった』『勝っても負けても、健闘を称え合うのが素晴らしいね』って言っていただけたので、ラグビーを長年、地味に大事にしてきた人間としてはすごくうれしいです」 そう話してくれてのは、一般社団法人ラグビーパークジャパン代表理事/メインコーチの川合レオさん。玉川大学3年時にニュージーランド留学を経験し、若手の日本代表候補選手や大学生のチ
マックアースは、バブル崩壊後客足の遠ざかったスキー場に人を呼び戻すスキー場の再生事業などを手掛けている。日本人のウインタースポーツの参加率は5%。同社CEOの一ノ本達己氏は、これが20%になるポテンシャルが日本にはあると言う。広域で使えるシーズン券などを販売し集客を伸ばす同氏に、ウインタースポーツに対するビジョンを聞いた。 旅館経営からリゾートの再生に乗り出した経緯を教えてください。 一ノ本:私がこの仕事を始めたのは1990年です。この頃大半のホテルは、いかに高額でお客様に泊まってもらうかを考えていました。「学校の団体を泊めるなんて儲からないでしょう」と言われる時代です。 ですが、当社はあえてターゲットを学校に絞り、一般客は混雑する年末年始だけに来ていただきました。建物も、学校団体が使いやすいようにしていました。 ところがこの経営を貫いているうち、200軒ほどあったハチ高原エリアの宿泊施設
1958年5月31日、京都府生まれ。2015年にサッカーのJリーグから新リーグ創設を目指すバスケ界へと舞台を移して組織再編を手掛け、川淵三郎初代チェアマンの後にチェアマンに就任。現在は「BREAK THE BORDER」をキーワードに、新たなプロリーグの盛り上げに尽力している。日本バスケットボール協会の副会長も兼任し、立ち遅れたバスケットボールの環境整備、強化に邁進する。高校生までバスケ部。 「研修をやれば不祥事がゼロになるわけじゃない」 ──アジア競技大会期間中の選手の不祥事、また京都ハンナリーズでは窃盗事件で選手が逮捕され、バスケット界のプロとしてのあり方が問われる中でBリーグ3年目のシーズンが始まりました。もともとBリーグ全体として、選手のプロとしてのあり方はどう感じていましたか? 疑うような部分を感じたことはありませんでした。もともと夢を抱けないような給料でプレーしていた選手が脚光
Published 2018/11/07 06:55 (JST) Updated 2019/01/10 13:14 (JST) 「僕は、「お金もないし人脈もないし、バスケットボールは初心者レベル。大田区に何かのゆかりがあるわけでもなかった。何も知らなかったけどできました。」と、やればできるよというのを伝えたいんです。」 (株式会社GWC代表取締役 山野勝行) サラリーマンからプロスポーツチームのオーナーになるという経歴を持つのは、B2リーグ・アースフレンズ東京Zのオーナー兼社長を務める山野勝行さんです。ただ、彼がバスケットボールに興味を持ったのは、サラリーマンをしていた20代後半の頃。バスケを題材として書かれた一冊の小説と出会い「面白いスポーツなのにどうして日本では観客動員数が少ないのだろう」と疑問を持つようになったのです。当時の山野さんは、自分自身は壁にぶつかっていると実感していた時期で
かつてNHKの高校野球解説者として人気を集め、昨夏までは強豪・秀岳館高校(熊本)で3大会連続の甲子園ベスト4進出を果たした高校野球監督。鍛治舎巧(かじしゃ・たくみ)が阪神タイガースのドラフト指名を蹴っていたという事実をどれだけの人が知っているだろうか。 日本の四番はなぜプロ野球を選ばなかったのか 秀岳館高校を4季連続で甲子園に導いた鍛治舎巧 県立岐阜商業(岐阜)から早稲田大学、松下電器産業(現・パナソニック)と進んだ"野球エリート"は、なぜプロ野球を選ばなかったのか。 今から43年前の1975年ドラフト会議で、阪神タイガースの吉田義男監督が2位で指名したのが、松下電器の鍛治舎巧だった。県立岐阜商業時代に甲子園に出場、早稲田大学で1年生の春からベンチ入りを果たすなど、4年通算で打率3割1分1厘、6本塁打、60打点を記録。ベストナインに2度選ばれている。1973年春のリーグ戦で優勝した後には、
大迫勇也のような上手くて強い選手を。日本サッカーにとって今後のポイントだが、齋田良知ドクターは欧州の地で見識を得ようとしている。 ワールドカップのベルギー戦で大魚を逸したサッカー日本代表に、いったい何が足りなかったのか。「予防医学」が足りなかった。そう言われてもピンとこないだろう。「怪我の予防に活用できるデータの蓄積」が欠けていた。これでもまだ疑問符しか出てこないはずだ。 では「育成年代の指導者の目先の結果に囚われない勇気」が不十分だったと言えば、どうか。あるいは「怪我を押して試合に出場し、未来を絶たれた若い才能」と言えば? まったく別の言い方もできる。日本でも怪我の発生や身体特性に関するデータの蓄積が進み、ヨーロッパのサッカー大国と同じように予防医学が広く行き渡れば、そして怪我をした育成年代の才能がスポーツドクターの勧めで痛み止めを飲むのを止めるようになれば、ワールドカップの制覇も夢では
運動会の50メートル走でタイムを縮めたい! 速く走れる方法を知りたい! という方に、コツを伝授します。普段から心がけたいトレーニングだけでなく、直前に有効な裏技も紹介。実際に走ってみた検証結果もお届けしますよ。 先日、小学6年生になる息子の太郎と、友達のすばるくんから、50メートル走でもう少し速く走れないものかと相談を受けた。 ここ20年以上、本気で走ったことなんかないし。ましてや徒競走は遅い方だった俺に相談なんかしてどうする。と思ったのだが、父親として、やはり子どもたちの願いは聞き届けてやりたい。 走りの専門家に、どうやったら、速く走れるのか? を、みんなで聞きに行くことにした。 スポーツマンすぎるトレーナー 板橋区にある「ウィンゲート・トレーニング・センター」にやってきた。ここは、トレーナーの遠山健太氏が運営する、特に子どもの運動能力向上プログラムを提供しているトレーニング施設だ。 遠
バスケットボールコートはアメリカのどこにでもあり、その全てがNBAに繋がっている。アーモン・ジョンソンも、その階段を上った1人だ。 「何やってんだ馬鹿野郎!」 「それが普段やっていることなのか?」 ダグアウトから罵声が響く。マウンドに立つ小学6年生の男児は、何度も帽子を被り直しながら、ベンチに視線を送る。1回の表で0-4。萎縮してしまったピッチャーは、全ての失点を押し出しで与えていた。 この日、東京都港区青山霊園脇のグラウンドでは、リトルリーグの練習試合が行われていた。何名かプロ野球選手の息子が在籍したことのある“名門”に、下町チームが胸を借りる形で始まったゲームだ。下町のエースは、相手の名前にすっかり怖気付いていた。そればかりか、指導者の顔色を窺い、おどおどしながら投球していた。 名門の誉れ高いチームのコーチも、やはり試合中に選手を口汚く罵るシーンが見られた。試合を観戦に来ていた保護者に
ブログの題名が「サッカーレポート」なのに、サッカーの政治の話題を二回連続でする男、スパイダーマン!ではなく、pal9999どす、こんにちは。 前回、FIFAの組織の話をしたけど、ブラッターが、 www3.nhk.or.jp 突如、辞任→再選挙、という香ばしい流れになったので、今回は、「FIFAが金満になって、腐敗がはこびるようになっていった」過程について書いとこうと思う。これ、本一冊書けるくらいのネタなんだが。 サッカーの話を読みにきた人には申し訳ないが、本日もFIFAとW杯と政治と腐敗ネタである。 まず、サッカーのW杯なんだけど、 ドイツ大会の収益 17億ドル 南アフリカ大会の収益 36億ドル ブラジル大会の収益 45億ドル となっており、オリンピックと並び、世界最大規模のスポーツイベント、収益マシーンと化している。ちなみに、内訳として、約半分は放映権料。残りがスポンサー収入
スポーツマネジメントを勉強していると、日本人の知り合いに言うと、「メジャーリーガーの代理人になりたいの?」とか、「プロチームの経営をしたいの?」とか、すごく儲かりそうなイメージをもっている方がいるように感じます。スポンサー料とか、競技場のネーミングライツとか、W杯の放映権料のような億単位を超えるようなビジネスのことなどが、マスコミで報じられるスポーツマネジメントの話題では多いせいでしょうかね。 しかし、単に「マネジメント」や「経営」と言った場合、世界的な大企業も対象になれば、近所の八百屋も対象になります。同じようにスポーツマネジメントにも、すごく小さい規模のものも存在しています。先日、僕が住んでいるブルーミントンで行われた少年・少女向けの(幼稚園から大学生まで幅広いですが)競泳大会は、まさに小規模のスポーツマネジメントです。 まず会場に行くと、これが目に入りました。 入場料がかかります!
4年に1度のオリンピックに照準を合わせて最高のコンディションを作り上げることが、実に大変なことであるかは容易に理解できるでしょう。今回は、それを可能にする選手たちの自己管理能力に迫ります。 ロンドンオリンピック開幕まであとわずかとなりました。オリンピックへの出場権をかけた予選大会や、国内での代表選出のための試合も続いています。 代表の選出方法は競技によってさまざまです。例えば、競泳は完全な一発勝負。4月に行われた日本選手権のみが代表選出の唯一の選考会となりました。いくら力のある選手でも、たった1つの選考レースで自分の力を発揮しなければオリンピック選手にはなれないのです。そんな中、きちんと実力を発揮して4大会連続のオリンピック出場を決めた北島康介選手は本当に素晴らしいと思います。 そもそもオリンピックは4年に1度です。レース当日、いかにしてコンディションを最高の状態にもっていくかはとても大事
すっかり日本のお正月の風物詩になった「駅伝」。元日は全日本実業団対抗駅伝を見て、2、3日に箱根駅伝を見たら正月も終わったなぁと、実感するパターンが続いているというのは僕だけではないだろう。中でも箱根駅伝の注目度は特別で、毎年驚くべき視聴率。2日の往路が27.9%、3日の復路が28.5%と、多チャンネル時代において他局が羨む数字で、もちろんお正月番組の中では断トツのトップである。日本テレビの入念な取材もあり、ついつい引き込まれてしまうという人も多いのではないだろうか。 もちろん私もその中の一人だが、今年はどうも引っかかることがあった。それはなぜ実業団では倒れこむ選手が少ないのに、箱根では倒れこむ選手が多いのか。以前からちょっと気になっていたのだが、今年は実業団から気にして見ているとやはりその差は明確。うーん、やはり学生には過酷な駅伝なのか……。 選手への大きなプレッシャー 確かに近年の箱根は
ヒディンクの右腕として、2002年韓国代表の肉体改造に取り組んだレイモンド・フェルハイエン。今回、サッカーを通じたオランダと日本の国際交流に努める『J-Dream』主催で行なわれたセミナーの講師として来日。来年も今回同様のイントロダクションセミナーと、今回の参加者を対象としたアドバンスセミナーを開催予定だという 世界最先端の欧州サッカー界とJリーグを比較しながら考察を重ねてきた連載『Jリーグ観察記』。今回はお正月特別企画として、3日連続の短期集中連載で世界最先端のコンディショニング理論「ピリオダイゼーション/PTP」を紹介することとしました。 課題はたったひとつです。 「どうすれば90分間を通してハイテンポなプレーができるのか?」 いつもの切り口とはちょっと違う、戦術やテクニックに先立つ「フィジカル」そのものに注目した特別解説です。このコラムを読めば……もしかするとサッカーの見方が変わるか
有名な「慶應幼稚舎」のホームページの「入試情報 Q&A」とい うコーナーに、「早生まれですが、入学試験の際に不利なことはありませんか? 」という質問が掲載されていました。回答は「入学試験は、生年月日の早生まれ順にグループに分けて行います。 生まれ月による 有利・不利はありません。」ということでした。確かに6歳になったばかりの子供ともうすぐ7歳になる子供では、能力もかなり違い、一律の試験では不公平が生じますね。もし、早生まれなど誕生月を考慮せずに試験を行った場合、合格者は4・5・6生まれの子供が多くなってしまうということが考えられます。 学校の入試ではなく、スポーツに置き換えて考えてみると、1・2・3月生まれの子供は4・5・6生まれの子供と比べると、運動能力や体格が劣り、「レギュラーになれない」「ゲームに出場できない」ことが多くなり、結果として「つまらない」とスポーツから離れていくことが多い
かつて日本では絶対的な人気を誇っていたものの、娯楽の多様化や地上波放送の回数減などで変化が生じているプロ野球。そのビジネスも変わりつつあるが、その変化をけん引している東北楽天ゴールデンイーグルスの井上智治オーナー代行が球場経営やリーグビジネスの考え方など、楽天が変えたプロ野球の仕組みについて語った。 高度経済成長期には子どもの好きなものとして「巨人、大鵬、玉子焼き」とも言われたように、戦後の日本とともに拡大してきたプロ野球。シーズン中は毎日ゴールデンタイムに試合が放送され、お茶の間の娯楽となり、学校や職場で話題となることも多かった。 しかし今、時代は変わり、人気の低下から地上波放送があまり行われなくなるなど、プロ野球業界は変化にさらされている。 こうした状況下、大阪近鉄バファローズとオリックス・ブルーウェーブの合併問題を経て、2005年に新規参入したのが楽天野球団が運営する東北楽天ゴールデ
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