鳩山由紀夫首相の資金管理団体「友愛政経懇話会」をめぐる偽装献金問題で、鳩山氏の実母(87)が、鳩山氏側への資金提供について、事実上の「贈与」だったと認める上申書を東京地検特捜部に提出する意向であることが12日、関係者への取材で分かった。実母は「息子のためだった」とし、詳しい使途や処理方法は知らなかったと主張する。鳩山氏も会計事務担当だった元公設第1秘書の虚偽記載について、「秘書に一任しており、知らなかった」とする上申書を提出する意向だ。 特捜部は近く、2人から上申書の提出を受け、元公設秘書を政治資金規正法違反(虚偽記載)罪で在宅起訴、鳩山氏本人を嫌疑不十分で不起訴とする方針。同会の会計責任者だった元政策秘書については、虚偽記載への関与が認められないものの、重大な過失があれば処罰対象となるため、過失の度合いを慎重に捜査した上で刑事処分を決める方針とみられる。 実母は、鳩山家の資産管理会社「六