研究不正は、「研究や研究者コミュニティへの信頼を失わせる」という視点から問題にされがちです。 しかし、損失を可視化することも必要ではないでしょうか。 研究不正が生んでいる損失は、あまりにも深く幅広く、全貌を明らかにすることは事実上不可能と思われます。 それでも、もう少し可視化する努力は必要だと思われます。 榎木英介さんの記事から本日、そろそろお付き合い10年くらいの畏友・榎木英介さんの記事 司法は研究不正を裁けないが調査はできる~ディオバン事件無罪判決が明らかにしたもの が公開されました。 (榎木さんの記事は「個人→IT・科学」で公開されていますが、私は日本全体の構造的問題の一部と考えているので、本記事は「個人→国内→社会」で公開します) 事件と経過を3行で言うと、 ノバルティスファーマ社は、高血圧症治療薬に競合が多いので、自社製品のウリが欲しかった高血圧症以外の効果が「ある」とするために