今月10日に発売された 「月刊軍事研究11月号」で、防衛技術研究家の多田智彦氏が「日本海海戦勝利の真実」なる記事で別宮暖朗氏の「『坂の上の雲』では分からない日本海海戦」など、日本海海戦について書かれた書籍に関する誤りを指摘しています。 多田氏は先月ロンドンで行われた兵器見本市でもご一緒したんですが、非常に温厚な方です。 普段書かれている記事は技術者らしい視点から書かれたものが多いのですが、今回の記事では、その多田氏が日本海海戦の砲術の技術な事柄に関して、結構挑発的に著者の固有名と著書、その著述箇所を特定。それらは誤りであると指摘する異例の記事だったので、ぼくは驚きました。 昨年から今年にかけて日露戦争100周年を期して多数の書籍が発売されました。恐らくはそれ故に目に付くことも多く、多田氏も気になったのでしょう。 指摘した多田氏が正しいのか、それとも指摘された側の方が正しいのかは、皆さんが実