米国の一部の病院や教育機関が、マスクの着用義務を復活させている。米国では新型コロナウイルスの変異株「EG.5」(通称エリス)やその他「XBB」系統の派生型が広がり、足元では入院患者数も増えている。ただ、専門家からは、マスクの着用は本人の年齢や感染リスクの高さに応じて判断すべきとの見方も出ている。 ニューヨーク市のアシュウィン・バーサン保健・精神衛生局長は先週、多数の変異を起こした新たな変異株で、米国などで見つかっている「BA.2.86(通称ピロラ)」について、「ワクチン接種や以前の感染でできた免疫を回避しやすそうだ」と注意を促した。同局の報道担当者は先週、英紙デイリー・メールの取材に、4日の「レイバーデー」を含む3連休には、屋内の混雑した場所でマスクを着けるのが「いい考え」だと述べている。 ジョージア州アトランタにあり、伝統的に黒人の教育を目的としてきたモーリス・ブラウン大学は8月下旬、9