ビットコインやライトコイン、ビットコインキャッシュ、リップルのXRPなど、もっぱらお金としての機能のみを持つトークンをマネタリートークンという。 前回の、ユーティリティトークンの価値算定においては、ファイルストレージや計算といった実用機能を提供するトークンの価値を算定した。これらのトークンの価値はユーザーが実感する実用価値に等しいとした。 一方で、ビットコインに代表されるマネタリートークンには、そうした実用的な価値は全く存在しない。純粋にお金としての機能しか持たない。 このため、ユーティリティトークンや、配当型のトークンとへ別の価値算定の理論が必要となる。 理論については、主に2つの説があるが、議論が割れている。 交換価値説と採掘価値説である。 交換価値説は、現代的なお金の理論だ。お金自体、それ自体には価値は存在せず、もっぱら支払い手段として便利であるということによってその価値が生まれると