本稿はKDDIが運営するサイト「MUGENLABO Magazine」に掲載された記事からの転載 昨年11月に一般への利用が開始されたチャット型のAI「ChatGPT」が全世界的なテクノロジー・スタートアップの間で大きな話題になっています。画像や動画関連のジェネレーティブ(自動生成型)AIの利用が進んだ理由のひとつに「自然なテキストでの入力」がありました。 ChatGPTはその自然な会話指示に対して、極めて人間的かつ、自然な言葉での回答を実現したことから画像や動画などとは異なるレベルで拡散が広がり、開始2カ月で1億人が使うまでに至っています。 ChatGPTはその後、開発元のOpenAIを支援するMicrosoft製品と連携をするなど、エンタープライズにも影響を与え始めています。本稿ではそのChatGPTに対し、国内人工知能研究の第一線で活動を続ける東京大学大学院の松尾豊教授にお話を聞きま