日本の大手酒類メーカーが、好調のウイスキーに次ぐ洋酒市場の開拓を本格化させている。サントリーはジンに、アサヒビールはテキーラに、サッポロビールはラムにそれぞれ焦点を当て、希少性を訴求する付加価値の高い新商品を投入するなど需要創出を目指す動きが目立ってきた。背景には、世界的ブームで「山崎」「余市」といった各社の国産ウイスキーの原酒不足が顕在化しており、不足解消までの間に新たな収益領域を広げる狙いもある。 コロナ禍明けテキーラ好調「静かなバーなどで飲まれるウイスキーと異なり、テキーラはクラブなど人が集まる楽しい場所で飲まれる。コロナ禍からの回復で需要は伸びており、シャンパンなどに代わるお酒として選ぶ人も増えている」 アサヒが27日、都内で開いた輸入販売するテキーラの新商品発表会で、ワイン・スピリッツマーケティング部の松橋裕介部長はこう述べ、国内のテキーラ市場の成長に自信を見せた。 実際、国内の