米国の小売業界では、「実店舗に行って陳列されている商品に触れて、購入は実店舗より安いネットショップで行う消費者」が以前から問題視されている。 実店舗を小売店ではなく、ショールーム扱いするこの行為を指して、「showrooming(ショールーミング)」という単語まで誕生した。 最近では、スマートフォン利用率が高まり、この流れがさらに加速している。米国では、レジに向う前に、まずスマートフォンでAmazon.comをチェックし、オンラインの方が安いとわかれば、店での購入をやめるという消費者も増えた。 この行動を助長しているのが、Amazonが無料配布している価格比較アプリ(iPhone、androidに対応)だ。このアプリを使えば、スマートフォンで店内にある商品のバーコードをスキャンし、同じ商品のAmazonでの販売価格をチェックできる。さらにAmazonからAmazonの通常価格より5%の値引