図1●仕様決めと開発を並行に進めて約6カ月で構築 新たなビジネスで仕様が決めにくいため,短期でカットオーバーするには開発と仕様作成を並行に進める必要があった。画面とアプリケーション・ロジックの開発も,並行に進められるように工夫した 「仕様変更が多発しながら全工程が6カ月で済んだのは,“魔法の杖”のような方法論や手法があったわけではなかった」――日興コーディアル証券の新システム開発を担当したシンプレクス・テクノロジーの奥山高啓氏は,プロジェクト完遂の要因に「ユーザーの素早い意思決定と割り切り」,「短期開発と仕様変更に対するメンバーの気構え」を挙げる。 振り返れば“人が決め手”だった。とはいえ,開発の進め方や環境面での工夫も,できる限りの手立てをつくした。主なポイントは,(1)仕様決めや開発における並行作業(図1[拡大表示]),(2)画面やロジックなど開発対象の独立性,(3)市販フレームワーク
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