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ブックマーク / anime.eiga.com (33)

  • 【氷川教授の「アニメに歴史あり」】第34回 終戦中二病と歴史の回路図

    菊池俊輔さんが(89歳没)4月24日、小林亜星さんが5月30日(88歳没)と、1960年代からテレビアニメの音楽を支えてきた作曲家があいついで亡くなられた。非常に寂しさを覚えながら、代表曲をベスト盤で聴き直している日々である。 さて今回はこれを契機に、ずっと気にしてきた話をする。アニメ文化の基礎を築いた方々には共通点がある。生まれ年が昭和6~7年(西暦1931~1932年)あたりに集中しているのである。3月15日に亡くなったアニメーターの大塚康生さんも89歳没である。 私事で恐縮だが、テレビアニメ第一世代と呼ばれる筆者の実父もまた昭和7年生まれである。そしてこの20年近くの取材対象者に同年代が集中していて、気になり始めた。「宇宙戦艦ヤマト」(74)の効果音を担当した柏原満さん、よみうりテレビ側プロデューサーの佐野寿七さん(たぶん昭和7年生まれにちなんだ命名)、「ウルトラマン」(66)でバル

    【氷川教授の「アニメに歴史あり」】第34回 終戦中二病と歴史の回路図
    s_atom11
    s_atom11 2021/07/06
    "筆者にしか出来ないことが確実にある。" 氷川さんの所信表明だ
  • 平尾隆之と今井剛が語る「映画大好きポンポさん」映像編集の世界(後編)

    映画大好きポンポさん」は、今井氏が編集の立場で絵コンテ段階から作品づくりに参加し、平尾監督と試行錯誤を繰り返してストーリーや映像表現を練りあげていったことがインタビュー前編で分かった。後編では作品を鑑賞したことを前提に、具体的なシーンのメイキングや原作にないオリジナル要素にこめた思い、「90分」のために今井氏が悪戦苦闘したエピソードなどをうかがった。(取材・構成:五所光太郎/アニメハック編集部) ■アニメの呼吸でつくったA、Bパートのテンポのよさ ――「ポンポさん」の前半はものすごくテンポがよくて、お話がスイスイ進んでいった印象です。(インタビュー前編で)平尾監督は「ワイプ」が新しい挑戦のひとつだったと話していましたが、車のワイパーでカットをつなげたり、飛行機のアイコンで画面を切りさいて次のカットにつなげたり、カットとカットのつながりに入るワイプにいろいろと面白い工夫がありましたよね。

    平尾隆之と今井剛が語る「映画大好きポンポさん」映像編集の世界(後編)
  • 平尾隆之と今井剛が語る「映画大好きポンポさん」映像編集の世界(前編)

    映画の街ニャリウッドを舞台に映画製作の裏側を描く「映画大好きポンポさん」(6月4日公開)では、映像編集にスポットをあてたドラマが展開されている。主人公のジーンは予告編の編集を任されたことをきっかけに監督に抜てきされ、作中では撮影した映像を取捨選択してつなぐ様子を編とシンクロして描くことで、編集によって映画がどう変わるのかが見事に表現されている。 今井剛氏は、実写映画「るろうに剣心」シリーズ(大友啓史監督)をはじめ、佐藤信介、行定勲、李相日らの作品などの編集を多く担当し、作を手がける平尾隆之監督とは「フタコイ オルタナティブ」以来の間柄。平尾監督はほとんどの監督作品で今井氏とタッグを組み、「魔女っこ姉妹のヨヨとネネ」の頃から一歩踏み込んだかたちで今井氏と作品づくりをしている。一緒に取材をうけるのは初めてだという2人に、じっくり話をうかがった。(取材・構成:五所光太郎/アニメハック編集部)

    平尾隆之と今井剛が語る「映画大好きポンポさん」映像編集の世界(前編)
    s_atom11
    s_atom11 2021/06/02
    シンエヴァといい、アニメの編集のあり方が変わってきてるのかしら
  • 【数土直志の「月刊アニメビジネス」】アニメの世界企業登場か、拡大続けるアニプレックスの挑戦

    ホーム > ニュース総合 > 特集・コラム > 数土直志の「月刊アニメビジネス」 > 【数土直志の「月刊アニメビジネス」】アニメの世界企業登場か、拡大続けるアニプレックスの挑戦 ■売上高2000億円超、日アニメ巨大グループ 海外で日アニメの人気とビジネスが、さらに拡大している。日動画協会の調べでは2010年頃に2000億円台だった海外の日アニメのユーザー市場は、18年に1兆円を超えた。こうした状況で日アニメの世界企業が生まれつつある。 その筆頭がアニプレックスだ。もともとはDVDといったアニメパッケージのメーカーだが、現在は制作スタジオの運営、スマホアプリゲーム音楽映画配給やグッズ制作・販売などに次々と進出している。 アニプレックスとその関連会社の個別売上高は、ソニーの子会社ソニー・ミュージックエンタテインメント(SMJP)のさらに子会社にあたるため開示されていない。それでも

    【数土直志の「月刊アニメビジネス」】アニメの世界企業登場か、拡大続けるアニプレックスの挑戦
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    s_atom11 2020/11/22
    ソニーがアメリカの会社に買収仕掛けるって今はバブルかなんかなの
  • ハリウッド実写版「君の名は。」監督が決定

    韓国アメリカ人のリー・アイザック・チョン監督 Photo by Cindy Ord/Getty Images イメージを拡大 世界累計興行収入400億円超の歴史的大ヒットを記録した新海誠監督のアニメ映画「君の名は。」をハリウッドで実写映画化する企画(タイトル未定)で、今年のサンダンス映画祭でグランプリと観客賞をダブル受賞した「Minari(原題)」のリー・アイザック・チョン監督がメガホンをとることが正式に決定した。米Deadlineが独占で報じている。 2016年8月に公開されたオリジナルアニメ版「君の名は。」では、心と体が入れ替わる不思議な夢を通してお互いの存在を知った高校生の男女が、運命に翻ろうされる姿が描かれた。ハリウッド実写版では、東宝が米パラマウント・ピクチャーズ、J・J・エイブラムスの製作会社バッド・ロボットと共同で企画開発を進めており、お互いの体が入れ替わる不思議な現象を体

    ハリウッド実写版「君の名は。」監督が決定
    s_atom11
    s_atom11 2020/10/27
    2人目の監督候補なんてまだまだじゃねえか。AKIRAさんを見てみろよ
  • 【数土直志の「月刊アニメビジネス」特別編】「D4DJ」大型タイトルで世界展開を目指すブシロードの戦略

    DJをテーマに“アニメ”“ゲーム”“声優ライブ”など、様々なメディアミックス展開する「D4DJ(ディーフォーディージェー)」が2020年より格始動している。この10月からはテレビアニメ「D4DJ First Mix」が放送開始、10月25日にはリズムゲーム「D4DJ Groovy Mix(グルミク)」もリリースする。 「D4DJ」はブシロードが世に送り出す大型プロジェクトでもある。製作はブシロード一社出資とし、プロジェクト実行のスピードを最大限まで高めた。これまでにない仕掛けも満載だ。 なかでも海外展開は注目だ。放送と合わせて吹替え3言語、字幕15言語を同時展開、世界各国のプラットフォームに加えて自社YouTubeチャンネルで全世界に届ける。当初から海外ありきのプロジェクトである。 ブシロードは「D4DJ」で世界をどう攻略するのか? 同社海外営業部の中山淳雄さん(執行役員 海外営業

    【数土直志の「月刊アニメビジネス」特別編】「D4DJ」大型タイトルで世界展開を目指すブシロードの戦略
  • 【数土直志の「月刊アニメビジネス」】Netflixオリジナルアニメの知られざる人気作品

    ■「バキ」が世界で大人気 9月7日に、Netflixの日サービス開始5年にあわせたオンライン記者説明会が開催された。発表の目玉は、日での契約件数500万件突破だ。わずか1年間で200万件増の急成長ぶりである。 当日はアニメ関係者には、もうひとつサプライズなニュースがあった。アニメシリーズ「バキ」が世界約50カ国で総合トップ10にランキングしたとの発表だ。新作だけでも毎月数え切れない番組が送りだされるなかでの総合ランキングだから相当の人気である。Netflixのグローバルでの契約数は1億9000万件を超えるので、作品の視聴者はかなりの数になったはずだ。 「バキ」はマンガ家・板垣恵介の人気格闘マンガシリーズのひとつで、少年でありながら圧倒的な強さで地下闘技場のチャンピオン君臨する刃牙と、人間離れした格闘家たちとの死闘が全編にわたって描かれている。今回は「最凶死刑囚編」、「中国大擂台賽編」を

    【数土直志の「月刊アニメビジネス」】Netflixオリジナルアニメの知られざる人気作品
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    s_atom11 2020/09/23
    バキ人気なんだ。アメコミといいドラゴンボールといい海外の人筋肉好き過ぎでは
  • 【数土直志の「月刊アニメビジネス」】アニメ映像ソフトの今後 配信が奪ったレンタル需要、個人向け販売の変化

    ホーム > ニュース総合 > 特集・コラム > 数土直志の「月刊アニメビジネス」 > 【数土直志の「月刊アニメビジネス」】アニメ映像ソフトの今後 配信が奪ったレンタル需要、個人向け販売の変化 縮小続く、アニメビデオソフト市場の深刻度 国内のアニメーションビデオソフト(DVD、ブルーレイ)の売上げが引き続き縮小している。(一社)映像ソフト協会の発表資料をもとに集計した2019年の国内のアニメーション・ビデオソフト(DVD、ブルーレイ)の市場は443億円、2018年比で5.3%の減少だった。映像ソフト協会の資料で確認できる過去20年で最も少ない。過去最高であった2005年には1388億円の市場があったから、約1/3になる。 ただアニメーションと言っても、いろいろある。映像ソフト協会は、アニメーションを「日のアニメーション(一般向け)」、「日の子供向け(アニメーション)」、「海外のアニメーシ

    【数土直志の「月刊アニメビジネス」】アニメ映像ソフトの今後 配信が奪ったレンタル需要、個人向け販売の変化
  • 【数土直志の「月刊アニメビジネス」】劇場公開からネット配信に「泣きたい私は猫をかぶる」決断の成否は?

    ホーム > ニュース総合 > 特集・コラム > 数土直志の「月刊アニメビジネス」 > 【数土直志の「月刊アニメビジネス」】劇場公開からネット配信に「泣きたい私はをかぶる」決断の成否は? 新型コロナウイルス感染症の拡大は、日の様々なエンタテインメントにも甚大な影響を与えている。早くから劇場運営の縮小・一部休止などを実施した映画業界もそのひとつだ。4月の国内映画興行収入は前年比96パーセント減と発表されている。 もうひとつの映画業界への影響は、相次ぐ公開延期である。アニメでも「名探偵コナン 緋色の弾丸」「シン・エヴァンゲリオン劇場版」「劇場版ポケットモンスター ココ」などの大作を含めて、3月末から7月にかけて多くの映画が公開延期を決断した。 「泣き」配信スタートの驚きと、失うもの そうしたなかでアニメ業界を驚かせたのが、「泣きたい私はをかぶる」のNetflixでの全世界同時配信でのリリ

    【数土直志の「月刊アニメビジネス」】劇場公開からネット配信に「泣きたい私は猫をかぶる」決断の成否は?
  • 【数土直志の「月刊アニメビジネス」】「新型コロナ」以後のアニメ業界の“今”と“これから”

    昨年暮れ中国で確認された新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大が、世界規模で社会・経済・文化に影響を与えている。これは日アニメ業界も例外でない。2月からの関連イベントやライブの中止から始まり、映画公開の延期、ここにきてスタジオの一時閉鎖やテレビアニメの放送延期など、より範囲が広がっている。 ■意外に影響がでなかった中国の都市封鎖 国内アニメ業界における新型コロナの影響と対応は、これまでのところ主に3段階で進んできた。最初は、武漢を中心とした中国での大流行である。1月終わりから2月の前半の時期だ。この時点での懸念は国内というよりも、中国の都市封鎖におけるアニメ制作作業の遅れへの懸念だった。 アニメ制作はテレビシリーズ1タイトル、劇場映画1に、数百人から1000人と実写映画テレビ番組に比べて遥かに多くのスタッフを必要とする。これを支えるためのグローバルネットワークの仕組みが築

    【数土直志の「月刊アニメビジネス」】「新型コロナ」以後のアニメ業界の“今”と“これから”
  • 【数土直志の「月刊アニメビジネス」】アニメが席巻、2019年ヒット映画の仕組み

    邦画も洋画も、上位に並ぶのはアニメーション 1月28日に日映画製作者連盟(映連)から2019年の映画興行成績が発表され、その作品別上位にアニメ作品が占めた。近年のアニメの勢いを感じさせるものだ。邦画興行1位は「天気の子」(140.6億円)、2位は「名探偵コナン 紺青の拳(フィスト)」(93.7億円)、4位「ONE PIECE STAMPEDE」(55.5億円)、5位「ドラえもん のび太の月面探査記」(50.2億円)と上位5タイトルのうち4つがアニメと、ほぼ独占状態。 洋画でもアニメーションが強い。最もヒットしたのは「アナと雪の女王2」(127.9億円)、3位に「トイ・ストーリー4」(100.9億円)。2位の「アラジン」(121.6億円)は2Dアニメーションの大ヒット作を実写に、4位の「ライオン・キング」(66.7億円)はCGに置き換えたものである。上位4作全てがアニメーション関連と言って

    【数土直志の「月刊アニメビジネス」】アニメが席巻、2019年ヒット映画の仕組み
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    s_atom11 2020/02/23
    映画興行のトレンドがマンガ・アニメになってるのがよく分かる。だからって必ずしもヒットに結びつくとは限らないのが"映画単独でのオリジナル企画で、かつコアファン以外を狙った作品"カテゴリの苦戦
  • 【氷川教授の「アニメに歴史あり」】第24回 「スペースコブラ」とベテランスタッフの海外対応

    出崎統監督によるテレビアニメのDVDパートワークの数々が、書店で発売中である(発行元ぴあ)。「あしたのジョー」(パート2含む)が好評だった結果、「宝島」「ガンバの冒険」と続き、1月23日からは「スペースコブラ」全31話が発売開始となった。1982年7月3日公開の「SPACE ADVENTURE コブラ」に続き、同年10月7日から83年5月19日まで放送されたテレビシリーズである。 ギルドに属さない宇宙海賊コブラが、美女の依頼に応えて謎解きや宝さがしをしたり、巨悪へ無謀とも思える戦いを挑んだりと、痛快娯楽の極みといったアクション作品である。星から星へと旅をする宇宙船乗り、行く先々にも人間ばなれした異星人たちがいるというスペースオペラの古典的な世界観をストレートに援用している点でも独特である。 どんな危地にも動じず、しかし行動原理は人間くさい感情で、タフで優しく無敵のヒーロー像、コブラ。その点

    【氷川教授の「アニメに歴史あり」】第24回 「スペースコブラ」とベテランスタッフの海外対応
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    s_atom11 2020/02/02
    アニメブームと海外合作の影響について "「ベテラン戦力の国外流出」が相当、歴史に大きな影響をあたえているはず" "どの会社がどんなスタッフで、どんなタイトルを何本ぐらい手がけていたのか、それすら明解ではない"
  • 【氷川教授の「アニメに歴史あり」】第23回 時空間の断層“カット頭”に潜む秘密

    第19回でも取りあげた(https://anime.eiga.com/news/column/hikawa_rekishi/109350/ )富野由悠季監督の「劇場版 ガンダム Gのレコンギスタ I 行け!コア・ファイター」が公開された。11月29日からの限定上映に加え、配信でもレンタル・購入が可能となった。劇場では「すごく気になったこと」があったため、予約したパッケージ到着を待たず、すぐ確認できる状況となって大変助かった。「気になったこと」とは物語内容ではない。カットとカットをつなぐ「編集点」の特徴だ。それと「フルアニメーション」と「リミテッドアニメーション」という古典的な分類に、大きな関係があるのでは、と思ったのだ。 さっそく「劇場版Gレコ」を自宅のゆったりした環境で再生し、映像の流れを検証してみた。やはり思ったとおりだった。それは「カットが切り替わる編集点で、新しいカットの1コマ目、

    【氷川教授の「アニメに歴史あり」】第23回 時空間の断層“カット頭”に潜む秘密
  • 【数土直志の「月刊アニメビジネス」】「日本アニメ産業市場」史上最高も、ターニングポイントに

    ホーム > ニュース総合 > 特集・コラム > 数土直志の「月刊アニメビジネス」 > 【数土直志の「月刊アニメビジネス」】「日アニメ産業市場」史上最高も、ターニングポイントに ■鈍化した海外市場の成長率の意味 日アニメの国内外のユーザーが、2018年にアニメに支払った総額は2兆1800億円に達する。12月9日に「アニメ産業レポート2019」を刊行した日動画協会の発表した「アニメ産業市場」からの数字である。 6年連続で過去最高記録を更新は、「盛り上がるアニメ人気」「海外に広がる日アニメ」といった華々しい言葉を彷彿させる。長年多くの国内産業が伸び悩むなかで、アニメが成長産業と思われる理由でもある。 「アニメ産業レポート2019」には僕自身も執筆に参加しているのだが、できればじっくりと読み込んでもらえるとありがたいなと思っている。実際はそこには明るい見通しばかりでなく、今後への厳しい課題

    【数土直志の「月刊アニメビジネス」】「日本アニメ産業市場」史上最高も、ターニングポイントに
  • 【前Qの「いいアニメを見にいこう」】第24回 エンタメと社会問題と「ぼくらの7日間戦争」

    アニメに社会問題をいかにして持ち込むか。そんなことをふと、考え込んでしまうことがある。「いやいや、アニメを見ているときくらい、現実のめんどくさいことを忘れたくないですか?」なーんて物言いもわかるんだけどさ。というか、ワタクシもそういう気分のときはありますけれど。でもやっぱり、今、自分たちの生きている社会の抱えた問題がまったく反映されていないような作品ばかりだと、それはそれで寂しいじゃないですか。つうか、「機動警察パトレイバー 2 the Movie」っておもしろいでしょ!? ああいうアニメがもっと見たくない!? 見たいよ~~~~~!! ……ってな話の流れで、「ぼくらの7日間戦争」を今回は取り上げるわけです。編集部に無理を言って試写に行ったんですけども、正直、おっかなびっくりなとこはあったんですよ。1988年に公開されて大ヒットした実写映画版ですら、原作小説にある当時の時勢を反映した学生運動

    【前Qの「いいアニメを見にいこう」】第24回 エンタメと社会問題と「ぼくらの7日間戦争」
  • 【氷川教授の「アニメに歴史あり」】第22回 時間と空間がつくる“映画的世界”

    片渕須直監督の映画「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」が、いよいよ12月20日から公開される。今回、劇場用パンフレットや関連書籍類には、何も関与していない(主に氷川のスケジュールに起因する)。なのでこの場では形式張らず、前作に関して企画書からイベント、ビデオパッケージ用オーディオコメンタリーに参加してきた立場も交えつつ、思いつくまま感慨を記しておきたい。 この映画は、こうの史代の原作漫画をアニメーション映画化した「この世界の片隅に」(2016年11月12日公開)の上映時間2時間10分に対し、2時間50分(予想)となった「新しい映画」である。現時点では試写会やイベント用の先行公開バージョン(2時間40分)しか完成していない。試写の前説では「公開時には3シークエンス7分とクラウドファンディング参加者一覧3分を追加」と言われていて、公開が楽しみである。 3時間近くは生理現象が気になる尺なのだ

    【氷川教授の「アニメに歴史あり」】第22回 時間と空間がつくる“映画的世界”
    s_atom11
    s_atom11 2019/12/07
    「映画」とは何なのか。劇場版とかそういうことでなく「映画になってる」「なってない(テレビスペシャルと変らない)」と言うときの「映画」
  • 【数土直志の「月刊アニメビジネス」】2019年の中国アニメは何がすごい? 何が変わったのか?

    ホーム > ニュース総合 > 特集・コラム > 数土直志の「月刊アニメビジネス」 > 【数土直志の「月刊アニメビジネス」】2019年の中国アニメは何がすごい? 何が変わったのか? 変化の早い中国のアニメーション業界だが、あとから振り返れば2019年が大きな転換点だったとなりそうだ。米国や日に匹敵する基盤を築こうとしてきたアニメーション産業でいよいよそれを実現し、さらに凌駕していく萌芽が見えたからだ。 なかでも制作に総合力が求められる劇場作品にこれが表れた。19年には中国産アニメーションの大ヒットがいくつも生まれた。 まずは1月に公開された「ナタ~魔童降世~」である。中国での興行収入は約50億元、日円で約780億円という凄まじい数字になっている。人口と市場規模が大きな中国でもこれは特別で、実写映画「戦狼 ウルフ・オブ・ウォー」に続く中国映画史上歴代第2位の大記録である。アニメーション映画

    【数土直志の「月刊アニメビジネス」】2019年の中国アニメは何がすごい? 何が変わったのか?
  • 【氷川教授の「アニメに歴史あり」】第20回 「再話」としての劇場映画とその可能性

    2019年10月28日から第32回東京国際映画祭が開催される(11月5日まで)。年はVFX(特撮)を交えた「ジャパニーズ・アニメーション部門」の「THE EVOLUTION OF JAPANESE ANIMATION/VFX」として大幅に拡張し、氷川は昨年に続いてプログラミング・アドバイザーに就任した。その全体像は別途語るとして、今回はアニメ映画の重要変化点としてシンポジウムを交えて立体的に上映する「白蛇伝 4Kデジタルリマスター版」「エースをねらえ! 劇場版」「AKIRA」という極限まで絞りこんだ3のうち「エースをねらえ!」について、前回の内容「テレビ番組から映画にすること」 に関連付けて語ってみたい。 まず、東映動画が商業アニメ拡大のきっかけを作った映画「白蛇伝」(1958)を取り上げるなら、そのカウンターとなった1960年代の「虫プロダクション」と「テレビアニメ」が重要と考えた。

    【氷川教授の「アニメに歴史あり」】第20回 「再話」としての劇場映画とその可能性
  • 【氷川教授の「アニメに歴史あり」】第21回 アニメ史と「ウルトラQ」の深い関係

    TIFFレッドカーペットの記念写真。左から、カネゴン、氷川氏、ガラモン、ケムール人 (C) 円谷プロ イメージを拡大 プログラミング・アドバイザーを担当した第32回東京国際映画祭「ジャパニーズ・アニメーション部門」が開催中である(10月28日~11月5日)。今年は「THE EVOLUTION OF JAPANESE ANIMATION/VFX」と題し、アニメ映画とともに「日VFXの革新と拡張」をテーマに掲げた。具体的には1966年の格特撮テレビ番組「ウルトラQ」から4エピソードを4Kリマスターで上映、関係者の証言映像と生トークで掘り下げる企画である(https://anime.eiga.com/news/column/tiff2019_news/109625/ )。選定には外的要因もあったが、同作を入れることで「レクチャーなど交えて日のアニメ史的な掘り下げをしてほしい」というリクエス

    【氷川教授の「アニメに歴史あり」】第21回 アニメ史と「ウルトラQ」の深い関係
  • 【数土直志の「月刊アニメビジネス」】「マチ★アソビ」に「新千歳空港」、成功する地方発のイベントのツボ

    ホーム > ニュース総合 > 特集・コラム > 数土直志の「月刊アニメビジネス」 > 【数土直志の「月刊アニメビジネス」】「マチ★アソビ」に「新千歳空港」、成功する地方発のイベントのツボ ■北海道から九州まで、全国に広がる総合アニメーションイベント アニメやマンガ、ゲームの大型イベントというと「Anime Japan」や「東京ゲームショウ」「コミックマーケット」が有名だ。いずれも数日間で10万単位の参加者を動員する。また開催が東京圏の国際展示会場というのも共通だ。 長らくこうした大型イベントは、東京圏以外ではなかなか成立しにくいとされていた。周辺人口の多さと便利なアクセスが開催に必要なためだ。 ところが近年は様相がかなり変わってきている。2019年秋に開催されるアニメ関連の総合イベントを眺めると、地方開催の多さに驚かされる。2012年にスタートした「京都国際マンガ・アニメフェア(京まふ)」

    【数土直志の「月刊アニメビジネス」】「マチ★アソビ」に「新千歳空港」、成功する地方発のイベントのツボ
    s_atom11
    s_atom11 2019/10/14
    新千歳空港国際アニメーション映画祭はいいぞ〜