2月17日、中国の春節休暇が終了した。春節期間中、中国国内を旅行した人は延べ4億7400万人とコロナ禍前を上回った。一方、海外を旅行した人は延べ360万人で、ビザなし渡航ができるマレーシア、シンガポールなどが人気だった。日本も「近い」「安い」などの理由で主に個人客、富裕層らが来日、日本旅行を楽しんだ。 筆者の友人たちも青森県、東京都、京都府、大阪府、和歌山県などを旅行したが、彼らに旅行の感想を聞いてみると、おおむね「満足」だったものの、日本のサービス低下に対しては「ぼやき」が聞こえてきた。 サービス業に対する不信感 東京と京都を約1週間旅行した50代の中国人夫婦は、これまでに何度も日本旅行を経験し、日本文化への理解も深い。妻は日本語が流暢だ。彼らが中国に戻ったあと、感想を聞いてみると、こんな意見が返ってきた。 「日本では、中国で味わえない安堵感というか、落ち着いた気持ちでリラックスできるの