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ブックマーク / www.aist.go.jp (129)

  • 産総研:任意の振動方向のマイクロ波をイメージングする技術を開発

    発表・掲載日:2021/01/21 任意の振動方向のマイクロ波をイメージングする技術を開発 -原子の磁性を利用して各偏波を高速・高解像度で可視化- ポイント 原子の二重共鳴を利用したマイクロ波イメージングでは初めて偏波を分離したイメージングが可能に 原子の磁性を精密制御することで、高速性・高解像度を兼ね備えた偏波の空間分布計測を実現 高周波回路やアンテナから放射される電磁波の分析など、幅広い産業分野での応用に期待 国立研究開発法人 産業技術総合研究所【理事長 石村 和彦】(以下「産総研」という)物理計測標準研究部門【研究部門長 島田 洋蔵】高周波標準研究グループ 木下 基 主任研究員は、原子の持つ微弱な磁性を利用することで、異なる偏波のマイクロ波をそれぞれ分離して可視化するマイクロ波偏波分離イメージング技術を開発した。 電磁波の振動方向を表す偏波は、信号の分離、干渉の抑制、探査や解析の多角

  • 産総研:ナノメートルスケールの凹凸加工を施した「ナノすりガラス」で超親水性を実現

    発表・掲載日:2021/03/29 ナノメートルスケールの凹凸加工を施した「ナノすりガラス」で超親水性を実現 -有機半導体薄膜の印刷に適した汎用的な基板として期待- 発表のポイント インクを用いた印刷プロセスには、一般的に親水性表面が適しています。これは、インクが印刷面によく濡れ広がるためです。しかしながら、継続的に超親水性を維持する印刷面を得ることは非常に困難でした。 今回、一般的なガラスの表面を弱塩基でマイルドに処理し、ナノメートルスケールの凹凸加工を施した「ナノすりガラス」を開発しました。ナノすりガラスの表面は、150 °Cの高温でも、1日以上、超親水性を維持できることが分かりました。 ナノすりガラス上では、高温での印刷が必要な有機半導体でも良質な単結晶薄膜を大面積製造することが可能となり、将来の産業応用における低コスト・フレキシブルエレクトロニクス用の基板としての利用が期待されます

  • 産総研:六価クロムを使用しない低環境負荷の機能めっき代替技術を開発

    発表・掲載日:2021/06/16 六価クロムを使用しない低環境負荷の機能めっき代替技術を開発 -エアロゾルデポジション法で実用レベルの3次元セラミックコーティングを実現- ポイント 3次元形状部材への優れた防錆性と耐摩耗性を兼ね備えたセラミックコーティング手法を開発 エアロゾルデポジション法で基材表面仕上げとプロセス条件の最適化により量産化を可能に 低環境負荷な機能めっきの代替技術として精密機械部品などへの応用を図る 国立研究開発法人 産業技術総合研究所【理事長 石村 和彦】(以下、「産総研」という)先進コーティング技術研究センター【研究センター長 明渡 純】微粒子スプレーコーティング研究チーム 明渡 純 研究チーム長(兼務)と豊実精工株式会社【代表取締役 今泉 由紀雄】(以下、「豊実精工㈱」という)大野 勲 開発室長らは、常温衝撃固化現象を活用したエアロゾルデポジション法(以下、「AD

  • 産総研:白亜紀の海底堆積物で微生物が生きて存在していることを発見

    発表・掲載日:2020/07/29 白亜紀の海底堆積物で微生物が生きて存在していることを発見 -超貧栄養環境下で眠り続けた生命?- 発表のポイント 430万年前~1億150万年前に形成した太古の海底下堆積物地層から微生物を蘇らせることに成功。 微生物は化石ではなく、現在も生きている活動可能な生命だと実証した。 平均77%、最高99.1%の微生物が地層中で培養可能な状態で生き残っていた。 国立研究開発法人海洋研究開発機構(理事長 松永 是、以下「JAMSTEC」という。) 超先鋭研究開発部門 高知コア研究所 地球微生物学研究グループの諸野祐樹主任研究員らは、米国ロードアイランド大学、国立研究開発法人産業技術総合研究所、国立大学法人高知大学、株式会社マリン・ワーク・ジャパンと共同で、南太平洋環流域の海底下から採取した太古の地層試料(430万年前~1億150万年前)に存在する微生物を実験室培養に

  • 産総研:シリコンフォトニクスデバイスの研究開発試作体制を構築

    発表・掲載日:2020/02/27 シリコンフォトニクスデバイスの研究開発試作体制を構築 -民間企業・大学などが利用可能に- ポイント プロセスデザインキット(PDK)を整備し、ユーザーによるデバイス設計が容易に 将来の光デバイス製造の研究開発エコシステムを構築 シリコンフォトニクスデバイスの多様な応用にむけた開発を加速 国立研究開発法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)電子光技術研究部門【研究部門長 森 雅彦】とTIA推進センター【センター長 金丸 正剛】は、産総研で開発した世界最先端のシリコンフォトニクス技術を普及させるため、産総研以外の幅広いユーザーが利用可能な国内初のシリコンフォトニクスデバイスの試作体制を構築した。この試作体制は、加工精度に優れる300 mmウエハープロセスを利用した研究開発用公的シリコンフォトニクス試作体制としては世界で唯一である

  • 産総研:磁性体の高度磁気解析の国際共同研究による成果

    発表・掲載日:2020/03/02 磁性体の高度磁気解析の国際共同研究による成果 -ナノメートルサイズの磁石を持つバクテリアから気候変動の復元を目指す- ポイント ナノ磁性粒子の磁場反転に伴う複雑な磁化変化のシミュレーションを実施 走磁性バクテリアの鎖状磁性体の並び方を磁化の変化パターンから判別 地質試料に含まれる走磁性バクテリアなどの非破壊磁性分析による気候変動の復元に期待 国立研究開発法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)地質情報研究部門【研究部門長 田中 裕一郎】地球変動史研究グループ 小田 啓邦 上級主任研究員とケンブリッジ大学(論文主著者 Richard J. Harrison教授)、オーストラリア国立大学、インペリアルカレッジロンドンは、磁性体の磁気ヒステリシス二次微分解析手法(FORC法)と、その拡張手法(拡張FORC法)のシミュレーションを行

  • 産総研:発光ダイオード(LED)型の小型超広帯域発光素子で200 mW以上を達成

    発表・掲載日:2020/01/22 発光ダイオード(LED)型の小型超広帯域発光素子で200 mW以上を達成 -ランプとLEDの長所を併せ持つ新しい産業用光源- ポイント 明るく(200 mW以上)安定で(1000時間以上)超広帯域の(350-1200 nm)小型発光素子を実現 蛍光体を保持するバインダー材料や蛍光体層の改良により特性を向上 品品質評価のためのポータブル分析機器の開発や小型光センサーの実現などを期待 国立研究開発法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)センシングシステム研究センター【研究センター長 鎌田 俊英】バイオ物質センシング研究チーム 藤巻 真 研究チーム長、福田 隆史 主任研究員は、小型ハロゲンランプ(5 Wランプの発光強度は100 mW程度)をしのぐ明るさ(200 mW以上)と、1000時間以上の長寿命性を併せ持つ超広帯域発光素子を

  • 産総研:ウナギやワカサギの減少の一因として殺虫剤が浮上

    島根県宍道湖におけるウナギやワカサギの漁獲量激減の原因を調査 水田から流出するネオニコチノイド系殺虫剤が川や湖の生態系に与える影響を世界で初めて検証 淡水と海水が混合した汽水域での毒性物質の影響評価の重要性を指摘 国立研究開発法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)地質情報研究部門【研究部門長 田中 裕一郎】山室 真澄 特定フェロー(東京大学大学院新領域創成科学研究科 教授)と、東京大学、島根県保健環境科学研究所、名古屋市環境科学調査センター、千葉工業大学は、島根県の宍道湖を対象とした調査により、水田などで利用されるネオニコチノイド系殺虫剤が、ウナギやワカサギの餌となる生物を殺傷することで、間接的にウナギやワカサギを激減させていた可能性を指摘した。 ネオニコチノイド系殺虫剤はミツバチの大量失踪を招いた可能性が報告されており、欧米では規制を強化する傾向にあるが、

  • 産総研:半導体ダイオードの3倍感度のスピンダイオードを開発!

    発表・掲載日:2013/10/21 半導体ダイオードの3倍感度のスピンダイオードを開発! -ICタグ・車載レーダーなど、スピントロニクス素子の新しい応用- 大阪大学 基礎工学研究科の三輪真嗣 助教、石橋翔太(当時:博士前期課程2年)、鈴木義茂 教授、冨田博之 博士研究員、田村英一 特任教授、安東健(当時:博士前期課程2年)、水落憲和 准教授らは産業技術総合研究所 ナノスピントロニクス研究センターの野崎隆行 主任研究員、猿谷武史 (現:キヤノンアネルバ)、久保田均 研究チーム長、薬師寺啓 主任研究員、谷口知大 研究員、今村裕志 研究チーム長、福島章雄 副研究センター長、湯浅新治 研究センター長らとともに、半導体ダイオードの性能を上回る、ナノメートルサイズの磁石を用いたスピントルクダイオードの開発に成功しました。 スピントルクダイオードはその高感度・小型・高速チューニング・低抵抗・周波数選択性

  • 産総研:CIGS太陽電池サブモジュールで変換効率18.34 %を達成

    集積化技術を向上させ、電気的・光学的損失を低減 光吸収層の高品質化にも取り組み、サブモジュールとして初めて18 %を上回る変換効率 大面積モジュール、フレキシブルモジュールなどへ幅広く応用可能 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)太陽光発電工学研究センター【研究センター長 仁木 栄】先端産業プロセス・高効率化チーム 柴田 肇 研究チーム長、上川 由紀子 産総研特別研究員、小牧 弘典 研究員らはCIGS太陽電池サブモジュールとして初めて18 %を上回る変換効率η=18.34 %(指定面積:3.576 cm2)を達成した。 一般的に、CIGS太陽電池モジュール、太陽電池サブモジュールでは、薄膜太陽電池の特性を生かした集積構造が用いられる。産総研では、独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のプロジェクトのもと、集積化工程に伴う電気的

  • 産総研:16 kVの高電圧に耐えるSiCパワー半導体トランジスタを開発

    発表・掲載日:2013/09/25 16 kVの高電圧に耐えるSiCパワー半導体トランジスタを開発 -低炭素社会に向けた電力の有効利用、省エネルギー化に道筋- ポイント シリコンでは不可能な10 kV以上の耐電圧を示す炭化ケイ素新型トランジスタを開発 電力ネットワークにおけるスイッチなどの半導体化、次世代スマートグリッド構築による低炭素社会実現、省エネルギー化に貢献 内閣府最先端研究開発支援プログラム(FIRST)「低炭素社会創成へ向けた炭化ケイ素(SiC)革新パワーエレクトロニクス研究開発」の成果 独立行政法人産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)先進パワーエレクトロニクス研究センター【研究センター長 奥村 元】福田 憲司 総括研究主幹、超高耐圧デバイスチーム 米澤 喜幸 研究チーム長らのグループは、炭化ケイ素(SiC)半導体を用いて、16 kVという超高耐電圧

  • 産総研:ダイヤモンド電子放出デバイスの高性能化の鍵を理論的に解明

    高性能電子デバイスとしてのダイヤモンドの電界放出の基原理を解明 これまで考えられていた電子親和性の効果だけでなく表面付近の電子のポテンシャル変調が大きく影響 電子放出デバイスに最適な表面修飾を第一原理計算で求めることができ、理想的なデバイス材料の提案が可能 独立行政法人産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)ナノシステム研究部門【研究部門長 山口 智彦】ナノ炭素材料シミュレーショングループ 宮 良之 研究グループ長、非平衡材料シミュレーショングループ 宮崎 剛英 研究グループ長、エネルギー技術研究部門【研究部門長 角口 勝彦】山崎 聡 総括研究主幹、電力エネルギー基盤グループ 竹内 大輔 上級主任研究員らは、第一原理計算による電子ダイナミクスのシミュレーションにより、化学修飾されたダイヤモンド表面における電子の電界放出特性の違いを調べ、従来から電界放出の高効率化

  • 産総研:医療用リニアックの高エネルギー光子線標準の開発

    発表・掲載日:2013/09/12 医療用リニアックの高エネルギー光子線標準の開発 -外部放射線治療の安全・安心を目指して- ポイント 医療用リニアックからの高エネルギー光子線を高精度で評価する標準を開発 感度の補正をせずに水吸収線量を直接評価することができる より正確な線量評価により放射線治療の高度化への貢献に期待 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)計測標準研究部門【研究部門長 千葉 光一】量子放射科 清水 森人 研究員、齋藤 則生 研究科長は、がんの放射線治療に用いられている医療用リニアックからの高エネルギー光子線に対する水吸収線量標準を開発した。 この水吸収線量標準は、実際にがん治療に用いられている医療用リニアックから放出される高エネルギー光子線をグラファイトカロリーメーターによって計測し、モンテカルロシミュレーションによって水吸収線量へ変

  • 産総研:透明はつ油塗膜の耐熱性を飛躍的に向上

    耐熱性(空気中350 ℃、250 ℃の油浴中で共に24時間以上)に優れたはつ油処理技術を開発 有機フッ素化合物や特殊な装置を用いないため低コスト・低環境負荷 蒸留塔、エンジン、オイルポンプ、オイルダクトといった高温部材へのはつ油処理に期待 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)サステナブルマテリアル研究部門【研究部門長 中村 守】高耐久性材料研究グループ 穂積 篤 研究グループ長、浦田 千尋 研究員は、有機フッ素化合物を用いずに、耐熱性(空気中、350 ℃で24時間以上、250 ℃の油浴中で24時間以上性能保持)に優れた透明はつ油性塗膜を開発した。 現在、はつ油処理の多くは、有機フッ素化合物や表面の微細加工に依存している。しかし、有機フッ素化合物は人体や環境に影響を及ぼし、微細加工は特殊な装置や条件を必要とする。このため、有機フッ素化合物や微細加工に

  • 産総研:ウエハー常温接合のための原子レベル表面平滑化プロセスを開発

    発表・掲載日:2013/08/28 ウエハー常温接合のための原子レベル表面平滑化プロセスを開発 -接合部のひずみを大幅に低減- ポイント ドライプロセスにより接合表面を原子レベルで平滑化し、常温接合のひずみ低減と強度向上 高強度・高信頼性MEMS封止やMEMS・IC集積化のための新しいプロセス技術 既存の常温接合装置で、改造せずに対応可能 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)集積マイクロシステム研究センター【研究センター長 前田 龍太郎】大規模インテグレーション研究チーム 倉島 優一 研究員、高木 秀樹 研究チーム長は、ネオン高速原子ビームを用いてシリコンの表面を平滑化することで接合部のひずみを大幅に低減させ、高い信頼性のマイクロデバイスが作製できる表面活性化常温接合プロセスを開発した。 表面活性化常温接合はMEMS(Micro Electro M

  • 産総研:ゴムをナノメートルレベルの精度で金型成形

    発表・掲載日:2013/08/28 ゴムをナノメートルレベルの精度で金型成形 -カーボンナノチューブを添加することで自在な表面加工が可能に- ポイント 低コストで簡便なため既存のゴム加工プロセスへの適用が容易 ネットワーク構造のカーボンナノチューブ添加でゴムの柔軟性と加工性を両立 濡れ性、密着性、光学特性を制御した高機能ゴム開発への応用に期待 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)ナノチューブ応用研究センター【研究センター長 飯島 澄男】畠 賢治 首席研究員、CNT用途開発チーム 山田 健郎 研究チーム長、関口 貴子 産総研特別研究員は、ネットワーク構造の単層カーボンナノチューブ(CNT)をゴムに分散させることで、従来のゴムでは実現できなかった数百ナノメートルやマイクロメートルの精度でゴム表面を加工する技術を開発した。 ゴムに代表されるエラストマーを

  • 産総研:軽量で消費電力の少ないナノカーボン高分子アクチュエーターを開発

    発表・掲載日:2013/08/23 軽量で消費電力の少ないナノカーボン高分子アクチュエーターを開発 -カーボンナノチューブを用いて高耐久性・高保持性を実現- ポイント 産総研開発の高純度スーパーグロースカーボンナノチューブをアクチュエーター電極に活用 従来の約百倍の繰り返し耐久性と約数十倍の変位保持性を実現 軽量、超薄型、低消費電力という特徴を生かし、さまざまな製品への応用を検討 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)健康工学研究部門【研究部門長 吉田 康一】人工細胞研究グループ 安積 欣志 研究グループ長、杉野 卓司 主任研究員は、アルプス電気株式会社【代表取締役社長 栗山 年弘】(以下「アルプス電気」という)仙台開発センター 徳地 直之 技術部 材料技術部グループマネージャー、高橋 功 主任技師らと共同で、産総研 ナノチューブ応用研究センターら

  • 産総研:電気絶縁性とシール性に優れた産業用ガスケット

    多くの化学産業分野では、プラントの配管連結部などで、液体や気体の漏れ(リーク)を防止するために、ガスケットが用いられている。従来、高温となる部分のガスケットにはアスベスト製品が広く用いられてきたが、アスベストが厳しく規制され、代替品として膨張黒鉛製品が用いられるようになってきた。しかし、一般の膨張黒鉛製品は、粉落ち、焼付き、シール性の低さなどの問題点があった。また、高温で使用できるガスケットとしてはバーミキュライトという粘土鉱物に有機物を加えシート状に成形したものが用いられてきたが、十分に緻密でないため、シール性が悪いという問題があった。そのため、幅広い温度範囲で使用できるガスケットの開発が求められていた。 産総研は、平成16年に、粘土結晶を主原料として樹脂を少量添加し、ピンホールのない均一な厚みの粘土膜「クレースト®」を開発した。クレーストは柔軟で耐熱性に優れたガスバリア膜である。 ジャ

  • 産総研:最高温度900 ℃の試料温度可変小型超高真空プローバ装置を開発

    新電子材料や素子の電気特性を調べるための温度可変薄型試料台を開発 小型化、低コスト化、高剛性化した装置により、「その場」評価、磁場印加、超高真空に対応 新材料や新原理による革新的電子素子などの研究開発への貢献に期待 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)電子光技術研究部門【研究部門長 原市 聡】酸化物デバイスグループ 相浦 義弘 研究グループ長、阪東 寛 上級主任研究員は、理工貿易株式会社【代表取締役 宮田 耕進】(以下「理工貿易」という)と共同で、最高加熱温度900 ℃の温度可変薄型試料台を組み込んだ小型超高真空プローバ装置を開発した。 昨今、新材料や新原理による革新的電子素子開発などの研究分野では、超高真空、極低温、高温などの極端環境条件下での電気特性評価のニーズが高まりつつある。今回開発した試料温度可変小型超高真空プローバ装置の試料温度範囲は-

  • 産総研:電圧による磁化制御を高効率化

    発表・掲載日:2013/06/24 電圧による磁化制御を高効率化 -電圧駆動型の低消費電力スピントロニクス素子の開発を加速- ポイント 鉄にホウ素を添加した材料を超薄膜化し、酸化マグネシウム絶縁層で挟んだ新しい素子構造 磁石の磁化の向きを電流ではなく電圧で制御 従来の構造と比較して約3倍の高効率化を達成 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)ナノスピントロニクス研究センターの湯浅 新治 研究センター長、野崎 隆行 主任研究員は、磁石の磁化の向きを電圧で高効率に制御する技術を開発した。 鉄にホウ素を添加した磁石材料を超薄膜化し、酸化マグネシウムの絶縁層2層で挟み込んだ積層構造において、電圧を加えることで生じる磁気異方性の変化量を、従来よりも約3倍高効率化することに成功した。不揮発性固体磁気メモリーなどに代表されるスピントロニクスデバイスの低消費電力駆動