およそ3年前の2014年11月に設立し、2年ほど前の2015年9月末にサービスを開始したばかりのベンチャーが、巨額の資金と引き換えに大手通信事業者へ株を譲渡することとなった。 NTTドコモのSIM(通信に必要なカード)を借り受けて通信サービスを提供し、あらゆるものがインターネットにつながる「IoT」プラットフォームを構築するベンチャー・ソラコム。同社はKDDIと8月1日に契約を締結、同下旬に株式の過半を譲渡し、KDDIの子会社となる。 公表されていないが、譲渡価格は約200億円とみられる。株式の過半で200億円だから、ソラコム全株の価値は200億強〜400億円弱と評価されたことになる。過去の資金調達から推測すると、ソラコムの純資産は30億円程度。すると、ソラコムは純資産のざっと6〜13倍の価値があるとKDDIに認められたことになる。 「ソラコムからKDDIに話を持ちかけた」 設立から3年未
2021-03-292016-06-13 IoTそれ自体は目的ではない ー SAPジャパン 村田氏 インタビュー(1/2) SAPはERPパッケージ世界最大手だ。ERPに馴染みがない人のために解説すると、ERPとはEnterprise Resource Planningの略で、企業における様々なリソース(ヒト・モノ・カネ)の状態をデジタル上に再現することで、企業のいまこの瞬間の状態をリアルタイムに把握しPDCAサイクルを回すことができるソフトウエアだ。 1990年台後半に一気に世界中の大企業で採用され、SAPはこの分野でトップシェアを取っている。 そんなSAP社だが、最近では、インメモリーデータベース製品「SAP HANA」の導入が堅調だという。HANAはS/4 HANA(ERPパッケージの名前)を乗せてオン・メモリー処理ができるとともに、同等の速度でクラウドサービスを動かすこともできる
2012年に「インダストリアル・インターネット」というビジョンを掲げ、IoTへの取り組みをいち早く始めたGE。IoTという大きなトレンドに対し、同社は“企業や産業の垣根を超えたビジネスチャンス”を感じているという。その理由とは……。 モノのインターネット化(Internet of Things)の加速が止まらない。家電や自動車、時計など、ほんの数年前までインターネットと無縁だったモノたちが、次々にネットワークにつながっているためだ。そして今、現実世界とサイバー世界が連動することで生み出される価値に多くの企業が注目している。 そんなIoTへの取り組みをいち早く始めたのがGE(ゼネラル・エレクトリック)だ。2012年に業界に先駆けて“インダストリアル・インターネット”のビジョンを掲げ、産業機器から得られる稼働状況データの収集、分析を行うソリューションの提供を始めた。 「以前から製造業がITを活
独SAPシニアバイスプレジデント。グローバル共同統括Internet of Things担当。ハイテクや自動車、航空宇宙産業を含む組み立て製造業界のグローバルヘッドを務めた。現在は北米担当者と共同で、Internet of Things関連の新規顧客開拓を責任者として担う。 ハーズバーグ:多くの企業が、自分たちに関係があると気づき始めたからだと思います。IoT、つまりモノのインターネットというアイデアは以前からありましたが、最近になってようやく現実的に考えられるようになりました。 ポンプやバルブといった産業機器がインターネットにつながると、それらが生み出すデータを分析できるようになります。これを活用すれば、産業機器の保守業務を高度化できる。このデータは、保守だけでなく製造プロセスの品質管理や稼働率の向上といった目的でも使えます。言い換えると、モノが発信するデータが、企業経営をより良くする基
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