ユーザー系の大手インテグレータを取材したときのことだ。仮にX社としておこう。「『プロマネなんてなりたくない』。こう言い出す若手が増えて困っている」。X社で人材育成を担当する部長の一言に,記者は少々面を食らった。プロジェクト・マネジャ(プロマネ)は,「ITエンジニアの花形」「すべてのSEが目指す人気職種」と,なんとなく思いこんでいたからだ。 ところが,X社の部長によると,「最近の若手SEの人気職種は,『コンサルタント』か『アーキテクト』。プロマネ志望は,少数派に転落した」とか。同社は,数年前に掲げたプロマネ育成目標の下方修正も考え始めた,という。 世間では,数年前から続くプロジュクトマネジメント・ブームは,いっこうに収まる気配をみせない。本屋には,「プロジェクトマネジメント」を扱った本が何十冊もならび,関連セミナー/スクールも花盛りだ。プロマネの国際資格「PMP」の取得数も年々増えている。
航空機や鉄道事故を検証した多くの著書で知られるノンフィクション作家の柳田邦男さんが尼崎JR脱線事故の現場などを訪れ、百七人が犠牲となった大惨事の背景について取材を進めている。快速電車の一、二両目が突っ込んだマンション一階駐車場の柱の傷みが、車両の激しい損傷に比べて少ない点に注目し、「車体の構造がいかに軟弱だったかを示すもの」と指摘。車体の軽量化で「速さ」を追求してきた鉄道の現状に触れ、「利便性と同時に抱え込む危険性を洗い出し、安全対策を取るという視点が、鉄道だけでなく日本社会全体に欠落している」と警鐘を鳴らしている。 (磯辺康子) 柳田さんは五月十七日から現場入り。JR西日本の複数の運転士にも話を聞いた。これまでの兵庫県警尼崎東署捜査本部の調べなどで、死亡した高見隆二郎運転士(23)は、現場のカーブで制限速度を三十キロ以上超えるスピードを出していたとされる。が、どの運転士も「考えられない」
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く