尼崎市のJR宝塚線(福知山線)で快速電車が脱線した事故で、電車が回送として始発の宝塚駅に入る際にかかった非常ブレーキは、列車自動停止装置(ATS)が作動していたことが二十二日、国土交通省航空・鉄道事故調査委員会の調べで分かった。 また、ATS作動を知らなかった車掌(42)が宝塚駅出発前、非常ブレーキで停車した理由を高見隆二郎運転士(23)=死亡=に尋ねたが、高見運転士が無視し説明しなかったことも、同車掌の証言で判明した。 事故調委は、高見運転士が何らかの原因で赤信号を見落としたとみて調べるとともに、直後の高見運転士の不自然な対応にも注目、当時の心理状態と脱線事故との関連についても解明する。 事故調委は、電車の七両目に搭載されていたATSの記録装置を分析、ATSが作動し非常ブレーキがかかっていたことを確認した。 事故調委によると、宝塚駅が始発の電車は通常、ホーム手前に設置された場内信
航空機や鉄道事故を検証した多くの著書で知られるノンフィクション作家の柳田邦男さんが尼崎JR脱線事故の現場などを訪れ、百七人が犠牲となった大惨事の背景について取材を進めている。快速電車の一、二両目が突っ込んだマンション一階駐車場の柱の傷みが、車両の激しい損傷に比べて少ない点に注目し、「車体の構造がいかに軟弱だったかを示すもの」と指摘。車体の軽量化で「速さ」を追求してきた鉄道の現状に触れ、「利便性と同時に抱え込む危険性を洗い出し、安全対策を取るという視点が、鉄道だけでなく日本社会全体に欠落している」と警鐘を鳴らしている。 (磯辺康子) 柳田さんは五月十七日から現場入り。JR西日本の複数の運転士にも話を聞いた。これまでの兵庫県警尼崎東署捜査本部の調べなどで、死亡した高見隆二郎運転士(23)は、現場のカーブで制限速度を三十キロ以上超えるスピードを出していたとされる。が、どの運転士も「考えられない」
尼崎JR脱線事故について、募集から9日間で約200件の意見や提言をいただきました。JR西日本への憤り、報道批判や社員への嫌がらせに対する怒り、利用者の意識を指摘する声など内容は多岐にわたります。一部を紹介します。 怒り・反省 プロとして情けない/「ゆとり」再生を 運転士や関係者を擁護するような意見が増えていますが、我々トラック運輸業の従事者からすれば、オーバーランなどは言語道断。過密スケジュールどこがやねん? と思います。 我々がオーバーランをすれば追突事故、場合によっては死亡事故です。刑事処分は当たり前、会社からは解雇処分が待っています。なおかつ、速度制御装置の搭載を義務付けられています。 それからすれば日勤教育や減給など大したことはありません。何と甘い環境で失敗を繰り返しているのでしょう。プロとして情けないです。 一方で、こんな過密ダイヤを承認した国土交通省にも腹が立ちます。
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