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2007年12月20日のブックマーク (6件)

  • 永井均『なぜ意識は実在しないのか』(3) - charisの美学日誌

    [読書]永井均『なぜ意識は実在しないのか』(岩波、07年11月刊) (写真は、マクタガートのパラドックスで名高い、J.M.E.McTaggart(1866-1925)。ケンブリッジ大学教授を務めたヘーゲル学者。) 永井氏は、独在的な<私>が「我々の一人としての私」にたえず転化せざるをえない過程を、マクタガートの「時制の矛盾」に類比する。今日は、この類比の意味について考えてみたい。マクタガートは過去・現在・未来という時間をA系列(=時制)、出来事が前後関係に並ぶ時間をB系列と名付けた。しかしマクタガートによれば、A系列には「矛盾」がある。それは、次の二つの条件が両立しないという「矛盾」である。 (a) ある出来事が未来であれば、それは決して現在でもなく過去でもないのだから、過去・現在・未来という三つの時間は必ず相互に背反する。 (b) どんな未来の出来事も、いつかは現在になり、そして過去にな

    永井均『なぜ意識は実在しないのか』(3) - charisの美学日誌
    sakstyle
    sakstyle 2007/12/20
    「マクタガートのパラドックス」時間の哲学、時制の矛盾→様相、私にも応用
  • 言葉遊びに他ならぬ、か? - 認知科学の誕生 the birth of Cognitive Science

    認知科学の黎明期についてまとめた。 また、数学者であり神経生理学者のマカロックは、「なぜ心は頭の中にあるのか」という題し、「神経系と「論理的仕組」との間に対応があることを用いて、なぜ人が今あるように世界をみているのか」という問題提示をした(ガードナー、同)。 心理学者ラシュレーは、行動主義の成果と(当時の)閉塞を論じた。そして(行動主義が避けた)西洋哲学の伝統問題(思考、問題解決、意識、言語、文化等々)に対して、厳密な科学的方法を用いることで、経験科学的アプローチを取れる可能性を示唆した。つまり、「行動主義の心理学者があいまいそのものとしていたトピックスを人間の心理学の中心においたのである。」「その講演は、これまでの通説を打ち破り、記憶に残るものであった。」(ガードナー、同)。 それから8年後の1956年9月10日、マサチューセッツ工科大学において、情報科学に関するシンポジウム(ダートマス

    sakstyle
    sakstyle 2007/12/20
    1948年ヒクソン・シンポジウム(カリフォルニア工科大)、ノイマン、マカロック、ラシュレー。1956年MITのシンポ、ミラー、ニューウェルとサイモン、チョムスキー
  • 言葉遊びに他ならぬ、か? - 認知科学史に関する非常に粗雑な概説

    今回の記事は認知科学の歴史概説です。 さて。久しぶりの更新なのですが、このサイトは、いずれ(というか、もはやか…)見限ります。学術blogを始めたのはいいけど、いじりづらいので。代わりに、htmlでHPサイトを立ち上げます。とりあえず、新しいサイトでは、客寄せ(笑)の一つの柱として認知科学の歴史を扱っていきたいと思っています。 認知科学の誕生経緯は複雑であるが、ごく簡単なイメージを掴んでもらうために、20世紀以降の行動主義から、認知科学の一つのコアである認知心理学が誕生するまでを、掻い摘み記しておく。 心理学史を学んだ者にとってはお馴染みのフレーズであるが、第一次大戦後、行動主義心理学[*2]が行き詰まりを見せた。人間の精神活動を研究対象から半ば捨てたことで、その研究法は洗練されたが、代償に、研究対象が貧困化してしまったのだ[*3]。極端な例を挙げれば、動物の些細な行動を記述するためにすら

    sakstyle
    sakstyle 2007/12/20
    認知科学の歴史。認知革命(行動主義→認知心理学+人工知能研究)
  • 知人友人の本が続々出るよ… - 9月11日に生まれて

    上のにかかりっきりで献していただいたの案内が滞ってました。 そのくせ自分のにはしっかり協力させるというひどいオレ。 ひきこもりはなぜ「治る」のか?―精神分析的アプローチ (シリーズCura) 作者: 斎藤環出版社/メーカー: 中央法規出版発売日: 2007/10/01メディア: 単行購入: 14人 クリック: 177回この商品を含むブログ (25件) を見る思春期ポストモダン―成熟はいかにして可能か (幻冬舎新書) 作者: 斎藤環出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2007/11/01メディア: 新書購入: 21人 クリック: 165回この商品を含むブログ (76件) を見るメディアは存在しない 作者: 斎藤環出版社/メーカー: NTT出版発売日: 2007/10/01メディア: 単行購入: 2人 クリック: 52回この商品を含むブログ (30件) を見る どう考えても斎藤さん

    知人友人の本が続々出るよ… - 9月11日に生まれて
    sakstyle
    sakstyle 2007/12/20
    (10,11月で3冊出ていて)どう考えても斎藤さんはワーカホリックだと思うがどうか?/装幀のミニあずまうじゃうじゃ(by西島大介)にぞっこん。
  • カミさま カミさま ホトケさま発売!! (ホフディランニュースブログ|ワタナベイビー・小宮山雄飛)

    sakstyle
    sakstyle 2007/12/20
    5月18日にワンマンライブ前売り ¥4,500 taxin/drink別HP先行予約1/1~1/31
  • インターネットユーザーの感覚が反映されない政策の歴史 - 半可思惟

    盗聴法(1999年) 東浩紀氏は通信傍受法、通称「盗聴法」が可決された1999年に、「通信傍受法と想像力の問題」において、この法案をめぐる議論の方が抱えていた一種の機能不全について、次のように指摘している。 私がそこで問題としたのは、ひとことで言えば、この法案が、一方でデジタル通信の傍受を想定しているにもかかわらず、他方でその技術的な条件(デジタル通信を傍受する状況)についてあまりに無配慮なことであり、しかもその矛盾が、技術に対する想像力の貧しさに支えられているということだった。 東氏は、通信傍受法の12条にある「立会人」と「切断権」をめぐる議論に、その無配慮さを見出している。 12条は傍受捜査に必ず第三者が立ち会う旨定めた規定であるが、その第三者が「傍受すべき通信」を同時に聴き、必要な場合には傍受の中止をする権利、すなわち切断権を与えるかどうかが、国会で大きな争点となった。 察しの良い方

    インターネットユーザーの感覚が反映されない政策の歴史 - 半可思惟
    sakstyle
    sakstyle 2007/12/20
    盗聴法(1999年)レコード輸入権(2004年)著作権法改正要求事項パブコメ (2004年)、 iPod 税パブコメ(2005年)、ダウンロード違法化・補償金パブコメ (2007年)