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2019年10月29日のブックマーク (8件)

  • 阿部和重『オーガ(ニ)ズム』 | Living Well Is the Best Revenge

    阿部和重の小説を取り上げるのは『ピストルズ』以来二度目となる。「神町サーガ」あるいは「神町トリロジー」と呼ばれる三部作の掉尾を飾る書は1600枚、三部作中最長の超大作である。神町(「じんまち」と読むらしい)は山形県東根市に実在する地名であり、阿部の生地である。書は単独でも十分に楽しめるが、『シンセミア』『ピストルズ』につながる内容であり、とりわけ『ピストルズ』と深い関係がある。三部作を合わせると4400枚という量であるから、前日譚を読むのが面倒であれば、私のレヴューに目を通して『ピストルズ』の内容を頭に入れてから書に向かってもよいかもしれない。三部作に共通するのはサーガの名のとおり、いずれも地方の典型的なサバーブ、神町を舞台にしていることである。しかし神話的な暴力や差別が横行するフォークナーのヨクナパトーファ、中上健次の紀州といった荒ぶるトポスに比べて、神町はなんとも薄っぺらだ。そこ

    阿部和重『オーガ(ニ)ズム』 | Living Well Is the Best Revenge
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    sakstyle 2019/10/29
    “「見わたすかぎり、血塗られたみたいにまっ赤に染まった大空」を見上げる。(...)ここではアメリカと日本の間で乱反射するようなきわめて錯綜した引用がなされているのだ。”
  • nix in desertis:三国志展でも,主役はやはり曹操だった

    東博の三国志展に行っていた。いかにも曹操の墓(曹操高陵)の発掘を契機に立てられたような企画である。展示のメインは後漢から三国時代にかけての出土品や伝世品で,曹操高陵からの出土品も含まれる。加えて後代の中国で描かれた三国志の絵画や,NHK人形三国志で使われていた人形,横山光輝の『三国志』の原画等も展示されていた。 実のところ,展示の大半は後漢代の装飾品や道具・武器,陶器などであり,当時に活躍した諸将縁の品は(当然ながら)あまり無かったので,当時の生活の様子はよくわかるものの,三国志の武将やエピソードを体感しに来たつもりだと肩透かしをらうかもしれない。ただ,展覧会側もその自覚はあり,「○○もこれを使っていたかもしれない」というようなキャプションを入れる,『三国志演義』にある諸葛亮の赤壁での千の矢集めを会場の天井と壁面を使って再現して設置する,コーエー『真・三國無双』シリーズの設定通りに巨大

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    sakstyle 2019/10/29
    “曹操の墓から出土されたこの白磁の壺は300年ほどの技術を飛び越えた正真正銘のオーパーツである”
  • nix in desertis:舌を噛みそう>フォリー=ベルジェール

    東京都美術館のコートールド美術館展に行っていた。最近はこういう「特にテーマは無いけど,海外の大きい美術館から雑多に借りてきました」系の企画展に行くのはよほど大きな目玉でも無い限りなんとなく避けていたのだが(現地で見てやるという気概もあり),これはよほど大きな目玉があったパターンで,来るなら日で見ておくに越したことはないというものだ。かつ,たまには完全に気を抜いて鑑賞してもいいじゃないかとふと思えたので行ったパターンである。激混みが予想されたので,まだ空いている始まった直後に行っておいた。 その大きな目玉が随分前から広く宣伝されていたマネの《フォリー=ベルジェールのバー》で,マネの作品が5点くらい載っている美術史の一般書なら,まず間違いなくその5点の中に入っている晩年の代表作である。フォリー=ベルジェールは大きなミュージック・ホールで,安全基準など無い当時はサーカスのような曲芸や見世物小屋

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    sakstyle 2019/10/29
    東京都美術館のコートールド美術館展/マネの《フォリー=ベルジェールのバー》
  • Science | AAAS

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    sakstyle 2019/10/29
    現生人類誕生の地はボツワナ研究に対する他の専門家からのコメント/DNA分析だけだとアフリカ南部くらいは言えてもピンポイントには分からない/ミトコンドリアDNAだけ調べてる研究なので母方しかたどれてない
  • 現生人類、ボツワナで20万年前に誕生 DNA分析で特定

    現生人類誕生の地として特定されたマカディカディ・オカバンゴ地域を示した図。矢印は、人類が13万~10万年前に北東と南西の両方向に移動した経路。(c)VALENTINA BRESCHI, GILLIAN HANDYSIDE / AFP 【10月29日 AFP】現生人類は20万年前、ボツワナ北部で誕生したとする論文が28日、国際研究チームにより科学誌ネイチャー(Nature)に発表された。人類誕生の地を特定した研究結果としては、これまでで最も詳細な位置を示したものとみられる。 【あわせて読みたい】オカバンゴ湿地帯を含むボツワナの絶景5か所(2016年) 解剖学的現生人類のホモ・サピエンス・サピエンスがアフリカで誕生したことは以前から知られていたが、その正確な場所は特定されていなかった。 研究チームは、「L0」系統のDNAを高い割合で保持することが知られている民族グループ「コイサン」に属する20

    現生人類、ボツワナで20万年前に誕生 DNA分析で特定
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    sakstyle 2019/10/29
    DNA分析だけだし、他の化石証拠とかとの比較とかないとようわからんなーという記事/他の専門家からのコメント→https://www.sciencemag.org/news/2019/10/experts-question-study-claiming-pinpoint-birthplace-all-humans
  • 地球深部で起きる炭素循環を解明、驚きの事実

    薄明かりの中、噴煙を上げるエクアドルのトゥングラワ火山。火山噴火は、地球が内部に蓄えた炭素を表面に戻す方法の1つだ。(PHOTOGRAPH BY MIKE THEISS, NAT GEO IMAGE COLLECTION) 大人である私は、常に12kg強の炭素を持ち歩いている。皆さんもほぼ同じだ。人体の約18%が炭素原子からできているからである。 こうした炭素原子は、私たちがべ物として取り込む前、空気や海、岩石、そして別の生物の体の中にあった。炭素はあらゆる生命に欠かせない。だから、実は地球に存在する炭素の90%以上が地中にあると言ったら、意外に思われるかもしれない。 さらに驚くべきことに、地中にも微生物が繁栄していて、それらがもつ炭素の質量の合計は、77億人の人類がもつ炭素質量の合計の400倍に上ることがわかっている。地球最大級の生態系が地下深くにあるという発見は、55カ国、1200人

    地球深部で起きる炭素循環を解明、驚きの事実
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    sakstyle 2019/10/29
    「深部炭素観測」プロジェクトの会合で発表された発見から4つ/地下炭素循環、二酸化炭素を吸収する岩石、生命誕生地下説、火山噴火の前兆
  • 太古の超巨大サメ「メガロドン」の謎に迫る 日本出身の研究者「Dr. Shimada」(THE PAGE) - Yahoo!ニュース

    新生代中期の巨大サメ「メガロドン」の歯を手にするDr. Kenshu Shimada。その圧倒的な大きさは海生動物の進化史上、最大級の捕者として知られる(写真提供:Dr. Kenshu Shimada) 古生物学者で、米国アラバマ大学自然史博物館研究員の池尻武仁博士が、「古生物、生物進化、太古の地球環境」の分野の興味深いトピックスについて解説します。今回は、太古の超巨大サメ・メガロドンの大きさの謎に迫る日出身の研究者のお話です。 実在したジョーズ かなり古い話からはじめて恐縮だ。1975年に公開されたスピルバーグ監督の映画「ジョーズ(Jaws)」。この映画の主人公は船長や警部(保安官)、サメ学者をつとめた役者達ではなく、やはりあの「巨大なサメ」だろう。 「ダ、ダーン、ダーダン」。冒頭のシーンから流れるおなじみのメロディーを耳にするだけで伝わってくる独特の緊張感は、あのサメの存在感をより

    太古の超巨大サメ「メガロドン」の謎に迫る 日本出身の研究者「Dr. Shimada」(THE PAGE) - Yahoo!ニュース
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    sakstyle 2019/10/29
    池尻武仁博士連載/2019年に発表された体長推定の研究についての紹介(ホオジロザメのモデルを当てはめて15m)。この研究をした島田博士は少年時代にメガロドンの歯を発見したのがきっかけで古生物学者を志したとか
  • 人間の脳のメカニズムを、わたしは知りたくてたまらない。──福島邦彦|WIRED.jp

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    sakstyle 2019/10/29
    多層パーセオトロン「ネオコグニトロン」生みの親福島邦彦インタビュー「わたしが1965年に配属になったNHK放送科学基礎研究所で取り組んでいた研究から」NHKに生理学、心理学、工学の学際的研究所があったんだなー