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2020年8月17日のブックマーク (7件)

  • nix in desertis:日時指定された異世界へ(ロンドン・ナショナル・ギャラリー展)

    Twitterで流れてきたTweetに「美術館とは,気軽に行ける異世界だった。日時指定で行けるようになっても気軽さがない」というものがあって,非常に強く同意していた。なんとなく美術館に行くのが億劫になっていたが,それを言語化できずにいたところであったので,まさに我が意を得た言葉であった。それでも異世界への思いは絶ち難く,重い腰を上げてイープラスのアプリを起動して,やっと行ったのが西美のロンドン・ナショナル・ギャラリー展であった。 展は展示数が61点と少なかったが,非常に豪華だった。こういう海外の大規模美術館から借りてくる時は目玉展示が数点,後はまあ……ということになりがちであるが,今回は紛れもなく端から端まで目玉展示になるものがそろっていて,極めて満足感が高い。コロナ禍に巻き込まれて全然集客できていないのが非常にもったいない。ついでに言うと,宣伝もゴッホに偏っていたのはちょっともったいな

    sakstyle
    sakstyle 2020/08/17
    “これほどまでに美術史の教科書に載っている作品が多く展示された企画展は,それもわずか61点に凝縮されているものとなると本当に珍しい。”「受胎しろビーム」がほんとにビームで笑った
  • 【今週はこれを読め! SF編】新たな壮途へ乗りだした年刊日本SF傑作選 - 牧眞司|WEB本の雑誌

    創元SF文庫で十二年つづいた《年刊日SF傑作選》を後継するアンソロジー・シリーズ。版元を移した経緯や、編者が大森望・日下三蔵のタッグチームから大森ソロへ変わったことなど「序」で語られているが、支障なく友好的に運んだようだ。まずは欣快。 書に収録されているのは、2019年に発表された短篇SFのなかから選びぬかれた十一作。 トップバッターの円城塔「歌束」は、和歌を湯に溶かし、ほぐれた文字を再構成する風流な遊びをめぐる言語実験小説である。澄ました顔で論理与太話(微に入り細に入りのもっともらしい講釈)を仕立てるスタイルが、いつもながらお見事。 対して、巻末を締めくくる飛浩隆「鎭子」は、メインプロットだけに注目すればまったくSFの要素はない。身体的事情で子をつくらない選択をした主人公・鎭子(しづこ)と、彼女に惹かれている(らしい)男との、奇妙な交際が綴られる。ただ、鎭子が幼いころから膨らませてき

    【今週はこれを読め! SF編】新たな壮途へ乗りだした年刊日本SF傑作選 - 牧眞司|WEB本の雑誌
    sakstyle
    sakstyle 2020/08/17
    「円城作品と飛作品が、このアンソロジーの射程範囲を示しているようだ」「現代日本SFにおいて短篇発表の場として重要性を増しているのが、オリジナル・アンソロジーである」
  • 2019年の傑作日本SF短篇がこの一冊に! 竹書房から新生した《ベスト日本SF》シリーズ──『ベストSF2020』 - 基本読書

    べストSF2020 (竹書房文庫) 発売日: 2020/07/30メディア: 文庫12年に渡って日SF短篇の中から傑作をよりすぐって編集されてきた東京創元社版の年間日SF傑作選が昨年終了してしまった。だが、その後を引き継ぐのがこの『ベストSF2020』! 刊行は東京創元社でもなければ早川書房でもなく、近年積極的にSFを刊行しはじめ、SF界隈で大きな存在感を持つに至った竹書房である。 日下三蔵&大森望タッグで編集されていた創元版の傑作選だが、この竹書房版は大森氏一人選者となっている。今回は選者が一人になったこともあって、初心に戻って「一年間のベスト短編を十前後選ぶ」という方針に立ち戻っていて、これは個人的には良いことであると思う。アンソロジー、それも傑作選を編む時にあれも入れたいこれも入れたいという思いから長くなるのは当然である。だが、分厚けりゃ分厚いほどに読む側としてはうんざりさせら

    2019年の傑作日本SF短篇がこの一冊に! 竹書房から新生した《ベスト日本SF》シリーズ──『ベストSF2020』 - 基本読書
  • 史上もっとも偉大な科学予測の試みとクラークに評された、科学と人類の未来について論じた先駆的名著──『宇宙・肉体・悪魔──理性的精神の敵について』 - 基本読書

    宇宙・肉体・悪魔【新版】――理性的精神の敵について 作者:J・D・バナール発売日: 2020/07/17メディア: 単行この『『宇宙・肉体・悪魔──理性的精神の敵について』』は、X線結晶構造解析のパイオニアであり分子生物学の礎を築いたと言われるJ・D・バナールによる、1929年に刊行された人類の未来について書かれた一冊である。原著が100年近く前であり、過去にみすずで刊行されたのも1972年と、言ってしまえば非常に古臭いである。 僕も今回みすずから新版が出るということではじめて読んだのだけれども、いやはやこれには心底驚かされた。バナールが書で論じたのは、今の我々が暮らす時代よりもさらに先、科学がさらに発展した状況のことであり、人間が身体を機械化し場合によっては宇宙に植民地を広げていくような時にいったい人類にいったい何が起こるのか、という未来のことなのである。そして、その論、そのヴィジ

    史上もっとも偉大な科学予測の試みとクラークに評された、科学と人類の未来について論じた先駆的名著──『宇宙・肉体・悪魔──理性的精神の敵について』 - 基本読書
    sakstyle
    sakstyle 2020/08/17
    「1929年に刊行された人類の未来について書かれた一冊」スペース・コロニーや身体の機械化についてなど
  • 論文「Is the Free-Energy Principle a Formal Theory of Semantics?」の背景を説明する - 蒼龍のタワゴト~認知科学とか哲学とか~

    ネットを見てたら、自由エネルギー原理で有名なフリストンが共著者の最新論文が紹介されてた。 ツイートを見てたら、この論文がenactivismを否定してるかのような書き込みを見て、気になって論文を眺めてみた。その結果、それは勘違いだと思ったが、その哲学的な背景が分からないと勘違いしても仕方ないかな?とは思った。 以下にするのは、この論文の哲学的な背景だけであって、論文の解説はしません。にしても、共著者に哲学の研究者がいないのに、哲学的な議論をしているという、どこか奇妙な論文だ。 内容を認めない反表象主義としてのradical enactivism この論文は対立する二つの立場が問題となっている。その一方が最近、流行りのradical enactivismだ。enactivismはもともとヴァレラが提唱した考え方だが、近年になってその考え方をよりラジカルな形で受け継いだのが、radical e

    論文「Is the Free-Energy Principle a Formal Theory of Semantics?」の背景を説明する - 蒼龍のタワゴト~認知科学とか哲学とか~
    sakstyle
    sakstyle 2020/08/17
    自由エネルギー原理と反表象主義と構造的表象論
  • 地上で最後の一人となった女性による、美術と哲学と狂気の内面世界を描いた実験小説──『ウィトゲンシュタインの愛人』 - 基本読書

    ウィトゲンシュタインの愛人 作者:デイヴィッド・マークソン発売日: 2020/07/17メディア: Kindle版デイヴィッド・マークソンによるこの『ウィトゲンシュタインの愛人』は、何らかの理由で地球上で最後の一人になった女性が、淡々とその生活と過去のことを記していく自伝風小説だ。「人類最後の一人系」小説とか映画ってそう謳っておきながらも誰かが出てくるものだが、作の場合そういうことはなくずっと独り言である。 ただ、普通の自伝ではない。版元の紹介に〈アメリカ実験小説の最高到達点〉とあり*1、最高到達点かどうかは、実験小説界隈にスキーのジャンプのように明確な計測が(僕の知る限りでは)存在しているわけではないので不明なところもあるが、とにかく実験的小説であることは確かである。というのも、女性はかなりの教養と美術的素養のある人物であることがその語りからは伺えるのだけれども、何十年にも及ぶ孤独な放

    地上で最後の一人となった女性による、美術と哲学と狂気の内面世界を描いた実験小説──『ウィトゲンシュタインの愛人』 - 基本読書
    sakstyle
    sakstyle 2020/08/17
    “自己の認識・過去の記憶のゆらぎをそのまま書くはめになる。何も確かなものがない世界で、彼女はできる限り正確性を保とうともがいているようにもみえる。”
  • 準惑星ケレスは「海洋天体」 研究

    無人探査機ドーンが撮影した準惑星ケレス(2015年6月2日提供)。(c)AFP PHOTO HANDOUT-NASA 【8月11日 AFP】太陽系内の小惑星帯にある準惑星ケレス(セレス、Ceres)は不毛の岩石小惑星と長年考えられていたが、表面下に海水をたたえる海洋天体であることが10日、主要探査ミッションの結果で明らかになった。 ケレスは、火星と木星の間の小惑星帯にある最大の天体で、自身の重力を持つため、米航空宇宙局(NASA)の無人探査機「ドーン(Dawn)」が周回観測を行い、表面の高解像度画像を撮影することができた。 欧米の科学者チームは最新の研究で、ドーンから送信された、約35キロ離れた距離から撮影したケレスの画像を分析した。 研究チームは2000万年前に形成されたオッカトル(Occator)クレーターに着目し、その表面下に塩水の「広大な貯留層」が存在することを断定した。 英科学誌

    準惑星ケレスは「海洋天体」 研究
    sakstyle
    sakstyle 2020/08/17
    「表面下に海水をたたえる海洋天体であることが10日、主要探査ミッションの結果で明らかになった。」