テリジノサウルス類と判明したフクイベナートルの全身復元骨格化石。首が短いなど原始的な特徴を持つ(福井県立恐竜博物館提供) 福井県勝山市北谷町杉山で発見された新種の小型恐竜「フクイベナートル」が鳥類に近い系統の「テリジノサウルス類」に分類されることが、福井県立恐竜博物館(勝山市)などの研究で分かった。これまで確認されてきた同類の恐竜の中で、最も原始的とみられるという。同博物館は今回の成果が、恐竜から鳥への進化の過程を研究する土台になるとしている。 フクイベナートルは鳥類に近縁なグループと推定されていた。ただ、研究の中心的役割を果たした同博物館の服部創紀研究員(福井県立大学恐竜学研究所助教)は「化石にさまざまなグループの特徴が混在し、詳細な分類を決める明確な根拠がなかった」と話す。 ⇒福井県の恐竜ニュースはこちら そこで2019年度からフクイベナートルの化石にCTスキャンを実施。骨同士が密着し