前回は「待ち行列の基本」というサブタイトルでしたが,今見ても情報処理技術者試験対策講座みたいですね. 今回のサブタイトルも似たようなものですが,内容は前回よりはもうちょっと実践的にしてみました. ■問題 ある機能の応答時間を測定したところ,平均値が500ミリ秒,90パーセンタイル値が350ミリ秒でした. どの様な性能問題が考えられるか説明できますか. 問題文は極端にシンプルですが,性能対策に関連するいろんな課題を隠しています. 少々解説が長くなりますが,レベルを順次上げながら説明していきます. 最も「性能問題らしい」部分は,レベル3(5番目)で出てきますが,それまで少し腰を据えて読んでいただければありがたいです. ■解説 前提レベル: 考える前提として「パーセンタイル値」を知っていますか? "90パーセンタイル"とは測定結果のうちの90%が合格になるラインのことです. 言い方を